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Bizdevを雇うなら知っておきたい彼らの存在理由について#31

僕はかれこれ5年近く、Bizdevという職種でいろんな仕事に携わってきました。

Bizdevとは何か、については割愛します。僕の前の記事とかを読んでいただければと思います。

今日は、彼らの生態について、軽く紹介しようと思います。もしBizdevを雇いたいなあと思ってる方がいたら、この記事を読んで、参考にしてみてください。

Bizdevは、原則、何でも屋です。したがって、ビジネスにおけるあらゆるスキルを持つ必要があります。

営業として極めたいなら営業スキルが10点中10点あればよいですよね。

でもBizdevの場合、開発、マーケ、PR、営業、経営、CS、いろんなスキルをすべて平均点以上持たなければなりません。10点満点で言えば、すべて5点以上は少なくとも必要です。平均点が高くなるほど、プロフェッショナルさが増していきます。

また、Bizdevにも人によって向き不向きの能力があります。例えばエンジニアあがりのBizdevなら、開発者視点を重視したBizdevになりますし、営業あがりのBizdevがいたら、セールス寄りのBizdevというように、どこの出身かによってばらつきがあります。ちなみに僕はマーケ寄りのBizdevです。

とはいえ、すべてを卒なくこなすのがBizdevの真骨頂ですから、どんなスキルも持ち合わせなければなりません。

じゃあそんな何でも屋の存在意義って何かというと、あえて定義するなら「その企業が困っている課題をピンポイントで埋めることができ、かつ修復した部分を全体と繋ぎ合わせられる」ことです。

特に、後半の部分がBizdevが重宝される所以です。

課題をピンポイントで埋めるのは、職種ごとにマスターやプロフェッショナルがたくさんいますから、彼らに任せれば良いわけです。

しかしBizdevは違います。その穴を埋めるだけでなく、全体最適と有機的に結びつけることが求められます。

言い換えれば、その企業が抱える課題を解決に導き、さらにそのアウトプットを通じて会社全体のポートフォリオを再検証・調整することができ、そこからまた新たな課題を発見してその穴も埋めにいくことができる、というものです。

ちょっと言い回しが微妙ですが、部分最適と全体最適を行き来出来る奴、って感じです。

ちなみに、経営コンサルタントや事業コンサルタントとはどう違うのか、について話すと、Bizdevの場合、より現場視点に立った業務改善というアプローチをとります。ボトムアップ型です。

課題を抱える部署のメンバー、あるいはパートナー、クライアント、あらゆるステークホルダーの視点に立って、もっとこうしたほうがいいんじゃないか、という現場目線を取り入れ、問題を抱える部署やプロダクトに反映させます。リーンスタートアップ方式に近いですね。特定課題を洗い出し、改善を行い、あるべきポートフォリオへと導きます。

むしろ、経営コンサルタントとは対をなす存在です。彼らはどちらかといえば、ToBeを主体に考えます。あるべき姿を特定して、そこから現状課題を洗い出し、ギャップを埋める対策を考えます。

Bizdevはその逆です。AsIsを深く注視して、そこから見える課題をToBeにプロットし、現場から見えるギャップを埋めに行きます。現場ファーストな目線です。

なので、Bizdevにはマネジメント思考よりも、プレイヤーとしての思考性を持った人の方が向いています。なぜなら、現場に近い目線で課題を見つけるので、自ずとそれを自分の力で解決したいと思うからです。人に任せることもできますが、きっとBizdevの人たちは、おれがやりたい!と言い出すでしょう。

僕は、Bizdevがいよいよ重要な時代に入ったと考えてます。一人一つのスキルを持つ時代ではなくなりました。これからは、柔軟に仕事をこなす能力が必要です。

僕はいつまでもBusiness Developmentにこだわり、このコロナ禍の状況を、打破していきたいと思います。

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