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帰国直前ーバレンシア/アリカンテから行ける地中海絶景スポット

こんにちは。
帰国してからもう1ヶ月が経とうとしています。

今回書くのは、帰国直前に行ったプチ旅行についてです。この旅行がとっても心に残っているので、ここに残したいと思います。
絶景写真もたくさんです^^

時期は6月初め。

前回の記事、コロナの規制緩和編でフェーズ2の様子まで書ききれませんでしたが、6/1から私が住んでいたアリカンテ(大都市を除くスペイン全土も)はフェーズ2に入りました。

フェーズ1ではビーチの散歩は可能でしたが、シートを敷いて日光浴をしたり海に入ったりというのはできませんでした。しかしフェーズ2では海水浴もできるようになりました。

私は帰国のために6/4にマドリードへ向かわなければならなかったので、フェーズ2に入ってからの滞在期間は残りわずかでした。
そのため、帰国前最後の思い出として彼とアリカンテ県内で1泊2日のプチ旅行をすることにしました。旅行といっても車中泊するキャンプのような感じです!

行先は、バレンシアとアリカンテのちょうど中間くらいに位置するデニアとハビアという場所。アリカンテからは車で1時間くらい。天気もとてもいい日で、朝から早速出掛けに行きました。

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デニアとハビアはアリカンテの中でも美しいビーチがあることで有名ですが、私は1年間過ごしてそれまで1度も行ったことがありませんでした。アリカンテからトラムでも行けますが、車がある方がやはり絶景スポットへは行きやすいですね。

ちなみに地中海なのでアリカンテのビーチはどこに行っても大体きれいですが、アリカンテ中心よりもアリカンテ周辺の町の方が海は断然美しいです!そしてスペインではビーチでのBBQが禁止されているので、それも海がきれいな理由だと言えます。

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6/1、最初に向かったのは、デニアとハビアの間にあるコバ・タジャーダという場所です。Covaはバレンシア語で洞窟、Talladaは彫刻という意味です。このコバ・タジャーダにある岩は彫刻するのにいい質の岩だそうで、昔ここの岩を使って教会などの彫刻を作っていたそうです。

絶景スポットにはそう簡単には辿り着けず、洞窟まで行くのに山肌にある細い道を通って行く必要があります。近くに車を止めて最小限の荷物を持って、山肌の道を20〜30分ほどどんどん進んで行きました。

ようやく洞窟のあるコバ・タジャーダにたどり着き、まずは腹ごしらえ。ボカディージョというスペインでは定番のフランスパンのサンドイッチをその場で作って食べました。私たちはアウトドアに行く時はいつもパンとチーズ、生ハムなどを持ってきてその場でサンドイッチを作って食べます。自然の中で食べるこのサンドイッチが最高です!

その後は海に入ったり景色を楽しんだり、洞窟の中を探検したりしました。私たち以外にも何人か若者が遊びに来ていて、高い岩場から海へ飛び込みジャンプして度胸試しをしていました。見ているだけでもスリル満点です...!

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(↑左の崖からやんちゃボーイ達が飛び込んでた。今回のヘッダー写真もこの場所です)

正直来る前は穴場の絶景海辺スポットだと思いそれだけでも満足でしたが、最後に探検した洞窟もとても印象的でした。

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(↑岩の壁には彫刻のため削ったような跡があります。探検したのは右上に半分見えてる空洞の中)

洞窟の中に入ってから最初は外の光もあり薄暗い程度でしたが、途中から光が一切なくなり、文字通り真っ暗の黒一色。光なしではお互いの居場所さえ見えず先に進めないため、携帯の懐中電灯を使ってさらに進んで行きました。

普段は夏に観光客がよく訪れるそうですが、観光やアクティビティの規制緩和がされて間もなかったため、この洞窟の中には私たち以外誰もいませんでした。さらに真っ暗なので、しーーんとした闇の中、自分たちの歩く音以外なにも聞こえません。

光で足元を照らしながら奥へ奥へと歩いている時は、旅番組でよくある秘境の洞窟探検の映像の中に自分がいるみたい、、と思いました。鍾乳洞などの観光用に舗装された洞窟は何度も行ったことがあるけど、こんなに自然なままで明かりもなく道もよく分からない洞窟は初めてです。かなりかがんで行かないと進めない場所もあり、まさに未知の世界でした。

ここに来て、スペインは本当にいろんな魅力で溢れているなあとつくづく思いました。いろんな姿の自然があり本当に飽きないです。

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洞窟探検の後は車まで戻り、デニアの中心部へ向かいました。

デニアの第一印象は、お金持ちが住んでいそう...!実際にヨーロッパ諸国から来たリッチな移住者も多いようです。

アリカンテのように港があり、大小の船がたくさん停まっていました。さらに大きな客船も停まっていて、よく見るとそれはイビサ島行きの船でした。まだまだ観光は元通りになっていない状況ですが、その日その大きな船に乗り込む人々も見かけました。イビサで働く人達でしょうか?

また、釣りやウィンドサーフィンをやっている人も見かけました。ロックダウン中マリンスポーツを心待ちにしていた人も多かったと思います。

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その後はもう一つの目的地、ハビアの入り江に来ました。Cala de portixolという場所で、今夜はここで車中泊をします。

ここの入り江の周りには海を一望できる別荘がたくさんあり、すごいお金持ちが住んでいるんだろうなあという様子です。

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到着後は散歩がてら岩場を登っていきました。

その時に見た景色が、海が、きれいすぎて、
帰国前最後にふさわしい旅行だなあ。。
ととてもしみじみ思いました。

本当に素晴らしい景色で、いつまでも見ていたいと思いました。

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(↑ここが私のアナザースカイ、アリカンテです!と言いたくなるような景色!!)

がしかし、実際は私が立ち止まって余韻にひたっていると、彼に崖危ないから行くよ!と何回も呼ばれてずっと見させてはもらえませんでした、、

この入り江に着いた時には海水浴やサーフィンをする人達がちらほらいましたが、夜も寝泊まりしていたのは私達だけでした。事前に映画をダウンロードしてきていたので、夜は車の中で映画も楽しみました。(終盤でPCの電池切れした...)

翌朝、早朝に起きてからコーヒーを用意して日の出を見に行きました。まだ薄暗くて少し肌寒かったですが、コーヒーを片手に誰もいない海辺でゆっくりと朝日が登るのを眺めて、とてもいい時間を過ごせました。
実はちょうど離れ小島の裏に隠れて日の出の瞬間は見れなかったのですが、こんなに障害物にぴったり被った日の出ないねと言いながら、私にとってはそれもいい思い出です。笑

その後は車へ戻り、朝食タイム。
コンロでトーストを焼き、その上にオリーブオイルと生ハムを乗せて食べる、私の大好きな生ハムトーストです!
スペインでこの朝食が食べられるのが私にとってとても贅沢で幸せなことでした。日本に帰ったらこんな贅沢なトースト食べられないな、、と考えるとちょっと悲しくなりました。

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ちなみに車の中ではこんな感じで寝ていたよ。
キャンプ用に車に合わせて家具を手作りしてました。すごいですね。車でこんな風にして寝たの初めてです。

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その日はもう一つの洞窟スポット、ハビアのアンボロ(Ambolo)へ向かいました。そこは陸上ではなく水の中に入って行く洞窟だそうで、シュノーケルセットも持っていきました。

そこに着いた時はまだ日が十分に昇っておらず、おそらく海はまだ冷たいだろうということで日がさらに昇って温度が上がるのを待つことにしました。しかし結局、それだけでなく風もあって海が若干荒れていたため、海へ入って洞窟まで泳ぎに行くのはやめることにしました。また次の機会にリベンジです。

とりあえず岩の上に寝転んでぼーっとしていると、少し離れた海の上に黒いヒレのようなものが揺れているのが見えました。

近くで釣りをしていたカップルがいたので、ルアーじゃないかと彼に言われましたが、明らかに大きいので絶対違います。イルカかなと思いましたが、背びれの動き方がパタパタと左右に動いていてそれも違いそう。
じゃあサメなんじゃ!?と海のギリギリまで近づきました。全体のシルエットは見えませんでしたが、釣りをしていたカップルもあれはサメだね、たまにこの辺にも現れるらしいけど珍しいね。と言っていて、初めて野生のサメを見た彼は大興奮。

洞窟には行けませんでしたが、幸運なことに滅多に見られない野生の大きなサメを見ることができました。全長2mはありそうな大きなサメだったのかなと思います。その後はしばらくサメの背びれが海の上に出ていましたが、こちらへ近づいてくることなく徐々に遠くへ遠くへと泳いで行って最後は見えなくなりました。

帰宅後に彼がなんとなく調べていると、なんと数日前にも同じハビアに大きいサメが現れたという記事が出てきました。それを見てびっくり!やっぱりあれはサメだったんだとさらにテンションが上がっていました。

そんなこんなで最後の最後までまた新しい経験をたくさんした旅になりました。いろんなことを体験できて感動と感謝しかありません。

ちなみに、最後のアンボロの展望台(Mirador de ambolo)ではこの景色が見れました。

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この海は午前中はここまで青くなかったのですが、午後になって太陽の日が当たり、信じられないほど青く輝いていました。波が穏やかであればさらに青くきれいに見えるそうです。

この景色を見れて、アリカンテに来てよかったなと改めて思いました。

カリブ海なんか行かなくてもアリカンテにはこんなキレイな地中海があるし海の側に山もあるからこっちの方が好きだと彼は言っていました。

夏のハイシーズンにはこれらのビーチにはたくさんの人が集まり、カヤックやシュノーケリングなどのアクティビティのツアーも行われているそうです。
今回はまだ6月でかつ規制緩和後すぐという時期だったため、人は少なくゆったりと過ごせたのでこのタイミングで来れてラッキーでした。

スペインは6/22に緊急事態宣言が解除され、移動の制限もなくなりました。現地の友達は既にビーチに遊びに行ってる人が多く、徐々に元の姿に戻ってきているようです。


私は先日帰国後14日間の自宅待機期間を終えて、よくやく家族や友達との時間が過ごせるようになり、今はまた別の幸せを感じています。

ではまた次回〜


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