#西東のデザイン分解【vol.11】 いろへんか
この季節はお布団が離してくれませんよね,西東です.
この note は,Twitter にて発信中の
#西東のデザイン分解 をまとめるシリーズです.
vol.11 の今回は 色の変化の話 です.
これまで3回にわたり色についてまとめましたが,なんと人の目は本来の色を認知できない状況が多々あります.
今回は,色に起こる変化と状況について,
・明度対比
・彩度対比
・色相対比
・縁辺対比
・同化
・水彩錯視
・色陰現象
・面積効果
これらをまとめます.
明度対比
明度対比は明度の差がある2色において生じる対比です.
図の色に対して,背景が明るいと図は相対的に暗く,暗いと図が明るく感じられます.
彩度対比
彩度対比は彩度の差がある2色において生じる対比です.
図の色に対して,図の色に対して,背景がくすむと図は相対的にあざやかに,あざやかだと図にくすみが増します.
色相対比
色相対比は色相の差がある2色において生じる対比です.
図の色は,背景の影響を受けて背景色より(色相環の位置から)遠ざかって見えます.
縁辺対比
上記の対比が,隣接する色同士に生じる現象を縁辺対比と言います.
配色はほぼ複数の色が隣り合うものです.知らず知らず感じていた隣同士の違和感の正体は,もしかするとこちらかもしれません.
同化
色の同化は,もとの色に別の色が挿入されたとき,もとの色がその別の色に混じって近づく現象です.対比のように,こちらも明度・彩度・色相それぞれに同化が生じます.
対比と同化の境界は,面積にあります.各色の面積が大きい場合は対比が起きやすく,小さいと同化が起こり得ます.
水彩錯視
水彩錯視は,隣接する2色の曲線を描くと,閉じた内側の表面色を帯びて見える現象です.
(こちらは用いる機会が少ないと思われるので,見え方が変わる注意点というより,うっすらと色をつけることが可能という選択肢として覚えておきたいところですね.)
色陰現象
こちらはグレーに限定的な現象です.あざやかな有彩色(背景色)に囲まれたグレーは,背景色の心理補色の色味を帯びて見えます.
グレーは有彩色・無彩色に関わらず相性が良く万能ですが,こんな一面もあると知っておいて損はないですね.
面積効果
面積効果は,同じ色でも面積が大きければより明るく・あざやかに見える現象です.
配色に統一感を持たせるため色の数をしぼっても,面積で色味が変化するので見落とさないようにしたいところです.
(参考:A・F・T認定講師が教える色彩検定3級テキスト&問題集|桜井 輝子)
いかがでしたでしょうか.
デザインにおける配色には,イメージの促進や印象づけなどの重要な役割があります.目的通りの発色には,人の目での確認が必須ですね.
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それではまた次回.
お読みいただきありがとうございます.
西東
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