石橋は、叩き割ってから渡れば良い

石橋を叩いて渡るどころか、石橋にヒビが入るまで叩きつけても、まだ渡ろうか渡るまいか、よく悩む私です。

私は、某サイトで、調べてみましたが、こんな結果が出ました。

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8割方、当てはまっていました。
よく、「ググれカス」と言いますが、ネット上の情報は表面的なことが多いです。書籍などで体系立って勉強した人の方が、知識の深さは圧倒的です。ググった情報を並べたくらいで、調子に乗るな。私のお薦めは、社会科学者の小室直樹氏(何年か前に亡くなられました)です。著書多数ですが、一番推しの本は、これかな。

それはともかく、「行動してください」「行動しよう」「まずは何より即行動」…という言葉が、社会では溢れています。この社会は、”行動教”ではないかと、私は常々感じています(ビジネス用語としての「行動」って、外国語に翻訳できないんじゃないかな。"Action"ではニュアンスが通じないでしょう)。

では、なかなか行動できない頭でっかちの人は、何を考えているのでしょうか。仕事にやる気がない?そういう人もいるかもしれませんが、大抵は、コスト・ベネフィットやリスク・ベネフィットを慎重に見積もっているのです。何も考えずに突撃しろ、では、まるで日露戦争の旅順攻撃ではないですか。

こういうと、行動派(皇道派?、じゃなかったな、失礼)の方には、お前のパフォーマンスに、100%の出来なんて期待していないのだから、早く結果を出せ、と言われそうです。
しかし、最初から70%狙いなんて、できないんですよ。もし、そうしようとしたら、成果は40%未満でしょう。自分にできることを全てやって初めて、そこそこの成果が出てくるのです。なぜなら、有効率100%の情報取集なんて、できっこないからです。調べたことの半分くらいは、使えません。しかしながら、残りの役立ちそうな50%をピンポイントで当てることはできないのです。「最近の若者は動かない」という愚痴が聞こえてきそうですが、若手だからこそ、情報分析が必要なのです。

そして、集めた情報を、自分なりに体系化しないと、その情報はただの電子ゴミです。その場の行き当たりばったりでやるのは、再現(似たような環境下で、実行すること)ができません。片っ端から試してみろとはよく言いますが、その”片っ端”が何かなのかが、情報なしではわからないので、実行に移せないのです。
そんな私ですから、私はよく、「勉強(知識の体系化)は得意だよね」と言われます。もちろん自分の学歴(京大)が先入観にあって、半分以上、「仕事はいまいちだよね」という嫌味で言っているわけです。

話がそれますが、楽器の練習でも同じです。
私はトランペット吹きですが、「深く考えず、感覚に合わせて、適当に吹く」というのができないのです。どうしたら「適当に吹ける」のか、教えて欲しいです。と言うか、”教えて欲しい”という発想自体が感覚的ではないのです。一度、あるシーズンで、トレーナーの方に「今シーズンは、吹く前に考えるな」と言われて、突っ込まれたことがあります。こればかりは経験値が物を言うので、やってみるしかありません。吹かないわけにいかないしね。

では、そういう人はどうしたら良いか。
それは、専門家(周りの他の誰にも負けない分野を持つ人)になってしまうことです。専門家だと、多少コミュニケーションに難があっても 、サバイバルすることは可能です。参考資料(稿末参照)から、役立ちそうなところを引っ張ってきましょう。

「保全性」の高い人は、やみくもに情報を集めるのではなく、誰にも負けない専門領域を持つことを目指すとよいでしょう。「この領域なら誰にも負けない」と思えるくらいの知識を蓄積し、体系化するのです。その知識の及ぶ範囲でなら、自信を持って戦えるはずです。
反対に、それ以外の領域で戦おうとは絶対にしないことです。自分の守備範囲を見極めることが大切です。これは、未知の領域にも飛び込んでいける「拡散性」の高い人とは異なる戦い方です。

頭でっかちの人に大事なのは、行動を起こす際に「これならできる」という自信を持つことです。自分の専門としていることの範囲内なら、”即行動”ができるわけです。
逆に、自分の専門外のことは、他の人に任せてしまうことです。上司にそのような作業を指示されたら、「できません」とまでは言わなくて良いと思いますが、「それは苦手なので、時間がかかりますし、精度も落ちます。他の方に頼んだ方が良いのではないでしょうか」と返答しても良いのではないでしょうか。

最初の話に戻りましょう。石橋は、気が済むまで叩き続ければ良いのです。それでも石橋が割れなければ、その橋は安心して渡れるでしょう。一方、2〜3回叩いたくらいでヒビが入るようでしたら、その橋は渡らない方が良いです。足の速い人(仕事が速い人)や体重の軽い人(フットワークが軽い人)に任せましょう。


本稿は、以下のサイトと書籍を参考にしました。


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精神科キャリアカウンセラー。メンタル疾患からの復職を目指す方の、キャリア構築支援をしています。精神保健福祉士、国家資格キャリアコンサルタント・CDA、WLBコンサルタントなどのライセンスを保持。ホームページ→http://s-yam-gucci.jp
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