そんなに生き急いでどうする?ービジネスエリートを見て、自分のキャリアを考えてみる

先日、知人のご活躍が全国紙の誌面に大きく載っていました。知人と言っても、私より一回り下です。その方のプライバシーがありますから、これ以上の詳細は書きませんが、素晴らしいですね!益々のご活躍を陰ながら祈念しているところです。

ただ、一つだけ思いました。

「そんなに生き急いでどうする?」

【生き急ぐ】とは、デジタル大辞典によると、

限りある命を急いで終えようとするかのように生きる。
「―・ぐ無軌道な若者たち」

という意味です。あまりいいニュアンスではないですが、私はこう言いたいのではなく、「生き方が性急過ぎないか?」という意味で使いました。

別にこの方がそうだというわけではないのですが、一般論として、そいう、20代からビジネスで目覚しい活躍をされる方って、いますよね。

学生時代から、インターンや学生ベンチャーなどでビジネスを始め、20代後半にはリーダーシップを発揮するような立場になり、30代前半には企業経営に携わるようになり、、

一方、プライベートでは、20代中盤には結婚して子供を設け、30代中盤には子供のお受験が始まり、、

中年以降の人生設計、立てているのかしら?

途中でエンストにならないか?

行動!行動!行動!成長!成長!成長!

やはり仕事面でのことが多いのですが、生き急ぐ男性は仕事大好き人間が多く、野心や承認欲求が強いので大きな目標に向かって常に全力でわき目も振らずひたすら邁進します。
(”生き急ぐ人の特徴・死に急ぐ人との違い・名言・心理・対処法”)

ネットで調べてみると、「生き急いでいる人」には、こういった否定的な記事が多いですが、いやいや、別にそういう生き方を否定したいのではないのです。ただ、そういうキャリアをとにかく礼讃する傾向が大き過ぎではないかと、少し疑問を感じるのです。

「行動」信仰が強いこの国では、そういうキャリアは、「行動していて素晴らしい」と礼讃されます。
以前にもどこかで書きましたが、「行動」という日本語のビジネス用語は、翻訳不可能です。"Action"では、全くニュアンスが通じません。

ぐちゃぐちゃ動かない言い訳をするのではなく、まずはやってみるという、何かしら結果を残そうという前向きな仕事の姿勢の好ましさ

みたいなニュアンスがあると思います。物事を慎重に運びたい性格の人にとっては、生き辛い環境です。

「成長」というのも、同じようなニュアンスがあり、経験を積むことでビジネスパーソンとしてのHP(ヒットポイント)が上がるというニュアンスがあります。そういうフレームワークで社会人人生を考えると、「いち早く成長したい!!」「そのために、バンバン行動したい!!」という層は間違いなく生まれます。
勿論悪いことではありませんが、そういう発想が全てではないとも思います。なぜなら、

生き急ぐと、うつになる?

一見、仕事が辛くてうつになる人と対極のメンタリティですが、30代半ばで何かしらの挫折から、バーンアウトを伴ってうつ状態になることもあります(これは、実際に症例としてあります)。それまでエンジン全開で働き続けてきただけに、エンスト時の落ち込み度も結構深いようです。
そこで初めて、イケイケドンドンの世界の反対側を見ることになります。キャリア観・人生観が転回するわけです。

ゆる過ぎる、私の人生ペース

一方、私はと言うと、

25歳の時点でまだ学生真っ只中、
30歳の時点で職歴わずか2年、
35歳の時点でも親元住まい、
40歳の時点で…、
はわかりませんが、

学生時代には、学生ならではの、他に打ち込めることがあるのでは?
とも思ってしまうのです。
学生時代からビジネス系の資格勉強をするのも悪くないとは思いますが、
勉強でもサークル活動でも何でも良いのですが、どうせそのうちやることよりも、今しかできないことをやった方が、人生豊かになるのではないかとも思います。

私はというと、完全に学生オーケストラ中心で生活が回っており(トランペットパートの留年率87.5%…)、一方で、自分の専門以外の講義に出まくって200単位で学部卒業し、自宅では文庫本を読み耽っていました。
それらが、今の私を形作っているのは間違いありません。

他人と比べても仕方がない

月並みですが、こういう結論に尽きるのだと思います。

勿論、人間の死亡率は100%で、いつ死ぬかなんてわからないのですから、若いからと言って、のんびりしている暇なんてありません。しかしながら、イケイケドンドンなキャリアが全てではありません。

念のためもう一度申し上げると、20代からビジネスで目覚しい活躍をされるのは、それはそれで素晴らしいのですよ。20代のエネルギーで、最前線のビジネスができるのは、何物にも替えがたいでしょう。私には絶対に味わえない経験です。ただ、その発想が、キャリアの全てではないと思う次第です。


本稿は以上です。それではまた、次のコラムでお会いしましょう!

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