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自分が出した電子書籍を買ってみた

 こんにちは、亀山真一です。
 タイトルの通り、僕が自費出版した『勇者と魔法と歌声と』の電子書籍版を購入しました。

 先に紙媒体で出版してモノも持っていましたから、サンプル版をダウンロードして「これが電子書籍か」なんて眺めていただけで、わざわざ購入する気はなかったんです。
 が、Kindleさんは僕が作者と知りませんから本編もどうぞと広告を送りつけてくるんですね。

 ……あれ、割引キャンペーンやってない?

 電子版でも一冊1000円以上したはずなのに、たまたま499円になっているのを発見したのです。買うなら今だ! by作者


 この小説は大学の卒業制作として執筆したものなので「普段なかなか書かないけど自分の原点であるハイファンタジー」と「複数視点と時間軸の錯綜」に挑戦しています。
 内容に関しては、宣伝用に投稿した制作レポートを読んでいただくのがいいでしょう。編集部オススメのマガジンにも載って、僕のnoteで一番読まれている記事となっております。


 で、久しぶりに書籍を読み返して、自分が書いたあとがきにジーンと来てしまいました。
 大学の先生方に喧嘩を売るように卒業制作を選択し、その執筆に文藝部の後輩の力を借りまくり、親のすねをかじって成し遂げた自費出版のあとがきはこんなふうに始まります。

 僕は長い間、周囲に物書きになりたいと話し続けていました。
 それどころか実際に書いたものを読んでもらい、ちょっとしつこいくらいに感想を聞いて回っていました。言ってみるものです。こうして自分の「本」ができあがりました。

 夢というのは百人に話すと実現できるらしいです。
 どこかで――きっと小説かドラマで――そんな台詞を耳にしました。おそらくは日本の言霊思想に則った言葉でしょう。が、意外と理に適っているようにも思います。だって百人もいれば必ず応援してくれる人が現れるでしょうから。僕にとって一番ありがたかったのは、自分の作品を読んで理解してくれる友人や後輩の存在でした。彼らがいなければこの小説も完成することはなかったでしょう。

 以降は本編に関わってくるため、紙でも電子でもいいのでぜひ買って読んでください。

 僕が物書きになりたいと告げた相手は、直接会ったことのある人間だけでもおそらく100人じゃ足りません。あちらこちらに触れ回り、ついに商業出版にたどり着きました。もう自分で自分を褒めてあげたい。そして誰かに褒めてもらいたい。
 ちなみに、その商業デビューである『このイケメン、××につき』の方は自分でも事前予約で買って当日になった瞬間にダウンロードしました。こちらは電子書籍のみでモノがありませんし、それこそ「これが電子書籍か」という感激がありましたね。
 亀山も美鶴も、これからもどうぞよろしくお願いします。


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