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行政書士のブランディングとは何か?

カタカナビジネス用語が流行りだしてからブランディングという言葉をよく耳にするようになりました。
このブランディングとは一体何を指すのか?ということについての私の見解は『商品に付加価値を創造すること』だと思っています。

何かについて考える時に、私はいつもまずはその定義を自分の中で明確にすることからいつも始めています。
概念についていくら考えたって実際に行動に起こせるほど煮詰めた答えは出ないからです。

例えば、「マーケティングについて勉強しています」と聞いて、その人が一体何を勉強しているのかなんて具体的には全くわからないですよね?
それは発信しているようで何も発信していないことと同じだと考えています。

自分の中で定義が定まっていないから、人に質問されてしっかり答えることが出来ない。
あやふやな概念の話をしているから内容を共有出来ない。
そこで、正しいか間違っているかは別として、『この件について私はこう考えている』という共有から始めることでようやく会話が成立するのだと気付きました。


ブランディングの定義

ブランディングはマーケティングの中の1類型です(というか、マーケティングという言葉がもうビジネスのほとんどを包括してしまっているのですけれど)。
そしてブランディングとは商品に付加価値を創造すること。

商品に付加価値を創造するというのはもう本当に使い古された言葉ではありますが、結局ビジネスの基本はずっと昔から変わらない。
変わらないから基本であるとも言えますね。

私のようなビジネス初心者は守破離の守から始めるのが王道でしょう。
千利休が仰った、「守り尽くして破るとも 離るるとても本を忘るな」という言葉は兵法や茶道だけでなく全ての習いに通じていると思います。
ビジネスも同じ。

まずは守りを尽くす。オリジナルの型を作るのはその後。
特に法律を遵守し、依頼者の権利義務を守っていかなければならない行政書士にとってはこれが大切なのではないでしょうか。

売れればなんでもいいってわけじゃない。
だから、基本はしっかりと守った上でどこまでのことが出来るのか?というところに個性であったり付加価値というものが生まれるのだと私は考えています。


ブランディングは必要か?

ブランディングには個別の商品をブランド化する場合と、それを販売している会社そのものをブランド化する場合があります。
そのどちらの場合においても、全てのものにブランディングが必要なわけではないと私は考えます。

例えば行政書士という職業そのものはまず知名度が低いです。
ということは、行政書士ということそのものはブランドにはならない。
行政書士という無名の商品を売ろうと思った時にどういう方法で売り出すのか?ということです。

つまり、ブランディングが必要な人と必要でない人の差はどこにあるのか?

既に集客ルートが確立されていて、そこで必要十分なだけの集客が出来ている人や、それなりの仕事量で一般的な価格帯で業務を受任していきたいと思っている人にはブランディングは特に必要ではないと言えるでしょう。

つまりその逆で、①今以上に集客をしたいと考えている、②平均価格より高めの金額で受注したいと考えている、このどちらかもしくは両方に該当する人はブランディングをする意味がある人ということになります。


ブランディングって何するの?

ブランディングをしてみようと思った時に一番最初に考えて欲しいのは、『何をブランド化するのか?』ということです。
ブランディングを仕掛けようとする本人がそもそもここを明確にしていないとまず第三者には伝わりません。

『行政書士事務所全体』を推すのか、『行政書士の德留』を推すのか、『德留さやかそのもの』を推すのかで、進む方向と手段が全く異なりますので、切り分けて考える必要があります。

まずは自分が一番何を商品として知って欲しいのか、売りたいのかを明確にしましょう。

次に考えることは、『どのように認知されたいか?』ということです。
ただ売りたいだけならセールスであってブランディングではありません。
売りたい商品に対して明確なイメージ付けを行なう。
それによって商品に付加価値をつけていくことが肝要だと捉えています。


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