BBQ2018

平成最後というワードに押され例年より何だか年末感のない2018年。さらに、舞台稽古中の正月休みということで個人的にはより年末感に欠ける2018年。そんなこんなでゆっくり休むわけにもいかないのだが、毎年恒例のBBQ新年会が今年も開催されることになった。うちの実家の庭先で地元の仲間と身を切るような寒さに耐えながら肉を突つく会で、もうかれこれ10年近く続いている。おったまげる料理を提供しようと友人Tと二人で新年早々に食材を仕入れ、粗方の下準備をして火を起こしつつ皆を待つ。ぽつりぽつりと集まり出し、最終的には10人前後の男たちが顔を青白くしながら肉や魚介類、その年の締め料理（昨年はハンバーガー）などで卓を囲む。お陰様で料理の方は概ね好評を得るが、歳を増すごとに寒さへの批判が後を絶たない。ううむ、そもそも真冬に外でBBQをやろうなんて輩はまずいないのだろう。その証拠に炭の入手には毎回手を焼くのだ。いや、しかしこの寒さこそが皆の距離を自ずと近づけ1年という時間を一瞬にして埋めるわけで。超極寒と戦うには確固たる理由があった。