メンヘラのトリセツ

ぼんやりと昔のことを思い出していました。

まだ夫と結婚する前、飲み会で泥酔した状態で夫の住むマンションに行き、多分そのまま床に寝ました。

夫の「あー!めんどくせー女!」とブチ切れる声を聞きながら、ズルズルと布団に運ばれたことをなんとなく覚えています。

そう、私は面倒臭い女。面倒で、メンヘラです。

何かと面倒臭いけれど、付き合ってて特に面倒なのは、私から送られてくるLINEの文章の長さなのではと思います。(メンヘラは一方的に長文を送りつけがち)

結婚してからも、生理周期に合わせてメンヘラになるたび、夫にネガティブな長文を送ってまいりました。

あなたにこんなことを言われて傷ついたとか夫を責める文もあれば、

私なんてダメなんだというただ落ち込む文など。


私と付き合う中で、夫はこうした長文を送りつけられた時の正解を編み出していきました。

まず、自分が責められる時の長文には、「そんなことない。君だって…」と相手を責める文で返したくなるものですが、夫は、

「ごめんよ」と一言。そして謝ってるキャラクターの可愛いスタンプ。

(メンヘラ、この返信で満足)

何か難しい回答を求めてきている長文には、

「帰ってから話そう」「後で話そう」と一言。

(メンヘラ、この返信で満足)

私が自分自身に落ち込んでいる長文には、

「(つд⊂)エーン」という顔文字と、「大変」と一言。

(メンヘラ、この返信で満足)


メンヘラの長文に長文で返すと、地獄に突入します。私のメンヘラ長文に対し、どんな返信が正解なのか私自身わかっていなかったのですが、

夫の適当に受け流すような返信を見るたび、「お見事」「私の扱いがうまい」「合気道の流し技や」と感心してしまうので、多分これが正解なのでしょう。

夫も内心では、うぜー、めんどくせー、離婚してやる、またこの時期が来たか…などなど思っているのでしょうが、私の返信に使う労力は全エネルギーの5%くらいでいいのだなと悟ってから、楽になったのではと思います(そして多分長文読んでない)。

メンヘラに向き合う時は、全エネルギーの5%くらいで向き合ってあげると、相手のメンヘラも悪化しなくてちょうど良いーー

ということに、夫が気づかせてくれました。


メンヘラの私にはメンヘラの可愛い後輩がいるのですが、何かとトラブルに巻き込まれ、というか招いているような子で(そして長文送りがち)、

彼女の悩み相談に真剣に乗って疲弊した割に、数日後にはあっさり解決してることも多いなというのを何度か経験してきまして、

今はあまりストレスを溜めたくないので、今回5%くらいの力で向き合ってみましたところ、

なんか、めちゃくちゃいい感じにいろいろ解決したんですよね。


皆さんも身近なメンヘラに向き合う時は、全エネルギーの5%くらいの力だけ使うことを意識されると、いろいろ良いのかもしれません。




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