52ヘルツのくじらたち 読書感想
泣きながら、一気読みしてしまいました。(半日で読んだ)
私は幸せな家庭で幸せに育って大人になったし、守られた世界にいたから、たぶん52ヘルツのくじらたちは身近にいなかったように思っている。
もしかしたらいたのかもしれないけれど、もしそうだとしたら私は52ヘルツのくじらたちの声を聞くことができなかった。
52ヘルツで鳴くくじらたちの声は、他のくじらたちと周波数が違うから、誰の耳にも届かない。
例えば虐待。身体的虐待。心理的虐待。ネグレクト。助けを必死で求めても誰にも届かずに