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「おふでさきの物語」 第四章 その5

 この世界の科学も学問もすべて神様の心のうちにあるということを、人々が理解したならば、そのことがすべての道へ通じる鍵となります。そのためには、今この世界を統治するような上流社会の人々が遣う学問とこの世界を司っている神様の摂理を明確に分けなければなりません。どのようにして分けることができるのかというと、まだ見えないことをしっかりと伝え、それが、将来だんだんと見せることによって、神様の心、神様の摂理が真実であることを知らせるのです。どんなに素晴らしいことを伝え、たとえそれが今自明の理であるように思えても、将来、それが違うということにならべ、それは決して真実とは言えないでしょう。ですからこれからは、この世に存在するすべての心の内側からしっかりと、神様の摂理にかなっているのかを見分けていくのです。見分けていく際には、神様の声に耳を傾けているものやそうでないものといった区別はしません。すべての命に存在する心をみなしっかりと掃除していくのです。すべての心を掃除するのですから、これは決して並大抵なことではありません。心を掃除していくのですから、人々を導いていくために身体にさまざまな障りがでてくるかもしれません。しかしそれらはすべて神様の思いの表れであるので、いっまく意味のない病気や災難というものは存在しないのです。
 では病気と言うのはいったいなんのでしょうか。たとえば発熱や食べ物の上げ下し、痛みやできももそれらはすべて心にできたホコリが積もった結果なのです。このような事を神様がこれまで上流社会に住むような人々に伝えたことはありませんでした。でも今回はどんな人も関係なくしっかりと伝えていこうと思うのです。そうすれば人々の中には神様の心を理解しようと努力する人もでてくるでしょう。そうして多くの人々がしっかりと話し合い、議論を尽くしすことでしょう。そうすれば本当に神様の心にかなった人が現れてしっかりと神様の声の本当の意味を考えてくれるに違いありません。こうして社会の底辺に住む人々から、やがて上流社会の人々まで、しっかりとこの道がついたなら、神様の働きをしっかりと人々に見せようと思うのです。この世界を創造した神様の本当の力、働きをしっかりと人々に見せたことはないのですから。
  今まで、神様の本当の力、働きを見せたことがないので、人々が理解していないのもあたりまえのことです。まだそのままの状態にしているのですから。しかし一度神様の働きを知らしめると、状況はガラリとかわることでしょう。この話を聞いた者は、しっかりと考えなければなりません。実際に神様の力がどのような形で現れるかは、人々の心次第なのですから。まだまだ何も見えてはいないですが、やがて神様の働きを見せていくのですから、しっかりとその働きを見ておいてください。上流社会に住む人々だけが偉いような偉いような生活をして社会の底辺に暮らす人々がつらい惨めな思いをしてきました。しかしこれからはお重流社会に住む人々も、社会の底辺に住む人々にも同じように、この世界の根本を伝えていくつもりです。
 この世界を創造した当時、世の中は混沌としていて、泥の海のようでした。その中に存在するのはドジョウのようなものしかおりません。このドジョウのようなものとはいったいなんでしょうか。これこそが人間をはじめとする生命の元となるものなのです。このドジョウを神様がすべてこの世界と一体化させて、少しずつ成長させていったのです。どのようにこのドジョウを成長させていったのか。それは決して並大抵な作業ではありませんでした。
 この泥の海より始める神様の話を小さなことだと考えてはいけません。世界中すべての生命を救済する大切な話につながるのですから。日々少しずつ伝えていく神様の声には、細部に渡すまで、すべて深い神様の思惑があるのです。今までは、神様の声に耳を傾ける人でさえも、今までの価値観や尺度で神様の心を推し量ろうとしていました。そのことが神様にとってもっとも残念なことなのです。でも神様の本当にちから 働きを見せることによってこの残念な気持ちをはらしたいと思うのです。この神様の働きをみたならば、きっとどのようなものも比にならないことがわかるでしょう。
 どのように力の強い者だとしても、頭の良いものだとしても、神様の働きが滞ってしまえば、どうしようもなくなります。どのような知恵や力をもってしても神様の心にはかなうことがないのです。
 どのようなことに関してもすべて神様の働きによって営まれているということをしっかりと憶えておくことが大切です。しっかりと考えてみてください、たとえば年が若かろうか、老いていようが、心の使い方一つで、すぐに弱ってくるのもいれば、ずっと元気にいられるものもいる。すべて神様の働きなのです。この世界が創造されてから、人々は当たり前のように生活をしていましたが、すべて神様の働きがあればこそ生活を営むことができたのです。でもそのことを理解しているものなど誰一人として存在しなかったのです。しかしこれから、どんなことでも神様の心をしっかりと伝えていくので、神様の心に沿って聞いて貰いたいのです。決して自分勝手な解釈や心で神様の声をねじ曲げるようなことはしないでほしいのです。

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