天賦の豊かさ・あなたが創造者

「見える世界がどのようであるか」以上に、自身の内的な進行として、渡り切ったら戻れない橋を渡り切ったのだという実感を深めている人はいるだろうか？
この実感は不動のもので、そうでなかった頃に戻ることは二度とない。
夢の世界を、自分の見ている夢だと知らずに「外的なものだ」と信じられていた頃には戻れない――「本当に夢なのだ」とわかったら。

一方で、自分の夢だということを認めずに「他の要因」を望み続けるとしたら、結果としてどんどん無力感が募っていってしまう。それはつまり、自分以外の他者に期待し、外的変化を求め、それによって自身の心の平和や内的な安らぎ、よろこびが得られるのだという「勘違い」であるからだ。
この勘違いを振るい落としやすくするエネルギーな的勢いが加速している今、あなたの心が不動の核に根付いていて平安であることを願う。

天賦の豊かさと、気づくこと

ここで豊かさと言うとき、物質的な形態や、特定の型を指すものではないと了解してもらって、以下の話を進めよう。
あなたには天賦の豊かさが備わっている。このことは不変であり、あなたがそれを失ったと信じることはできるが、実際には失えないものだ。

現代社会ではお金という概念が多くの人に共通した豊かさの「シンボル」になっているから、お金をたとえに用いて説明しよう。