子どもの未熟さをどう捉えるか
子どもが生まれてから、子どもをどう育てるか、今後どのように接していくか考えるようになりました。
その時、毎回頭に浮かぶのがアメリカのドラマ「フルハウス」。
幼い頃好きでよく見ていたのですが、なぜか印象に残っているのが、親が子どもを注意したり、何かを言い聞かせるシーン。
そういう場面では必ず大人が屈んで目線を子どもに合わせ、落ち着いた声で理由をきちんと説明していました。
人のいない場所に呼んで、一対一で話していたような気もします。
なにぶん昔のことなので記憶が若干曖昧ですし、コメディなのでものすごく深刻な話はしてなかったような気がします。
必ずしも子どもに伝わってないこともあったかな。
それでも、今後の子どもへの接し方を考えていると、なんとなく頭にひっかかるようにそのシーンが浮かびます。
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それはきっと、子どもをひとりの人間として尊重しているからだと思うんです。
別に欧米流が良いということではなくて、ひとりの人間として尊重して扱った結果がああいう接し方になるのかなと。
我々の日常では年功序列で年長者を敬ったり、割と上下関係を重んじる分、いわゆる「下の人」の扱いがぞんざいすぎる面もあるように感じます。
もちろん、年長者はそれだけ経験も多いし、上の立場にいる人にはそれなりの理由があると思っているので、これらを全面否定するものではありません。
でもそれは若い人や、立場が下の人、たとえば子どもや学生や平社員やアルバイトをそういう身分だからといって軽んじていい理由にはなりません。
そのあたりの感覚が、違和感を覚えながらもどこか自分にも刷り込まれているから、フルハウスのシーンが頭に浮かぶのかなと思うのです。
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この時問題になるのが、子どもの未熟さをどう捉えるのかということ。
子どもは確かに未熟です。
力も弱いし、出来ないことも多い。
判断も甘い部分があるでしょう。
大人が守り、導かなければならない部分があるのは事実です。
でもだからといって人前で恥をかかせたり、怒鳴りつけたり、蔑んだり、コントロールしようと押さえつけたりして良いというものではない。
そのあたりを、よくよく考えるようにしたいなと思います。
大人だって上司と部下、先輩と後輩なんかの間で相手を尊重出来ていなかったりするのです。
親と子となると、年齢や能力の差が大きいだけに余計気をつけないと悪い流れにひきずられてしまいそう。
教師と生徒なんかもそうですね。
子どもは未熟です。
でも尊重しひとりの人間として丁寧に扱うべき相手です。
自分でもこんなに気になるということは、自信がない面もあるのだと思います。
子どもをひとりの人間として尊重できているか。
常に考えていきたいと思います。
そしてできれば子どもにも、相手を尊重できる人間になって欲しいなぁ。
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