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夫婦のコミュニケーションは「相手の都合」を考慮しすぎない方がいい

最近、時折営業に出るようになって、「最後は相手の都合を考えすぎずに飛び込まないと始まらない」ということに改めて気づいた。

アポをとりたい、商品を置いてほしい、買ってほしい。目的は様々で、それを達成するために、できればお互い気持ちよく、双方の利益になるようにとアプローチの言葉を考え尽くします。

想定問答を脳内で繰り返し、何パターンも殺し文句を用意して。

それを瞬時に「この人ならこっちかな」「やべ滑った、これダメだったか」「こっちの方が刺さるかな」と展開していくのが個人的な営業の楽しみなのですが、結局どれだけ考えても現実は想像を超えてきますし、何よりまず最初の「こんにちは」を始めないことには話になりません。

最初のアプローチは、正直とても緊張します。

だって自分が相手側だったら、嫌だったりしますもの。営業かけられるの。

お互いニーズが合って幸せな商談になることもありますが、最初の最初はどういう反応が返ってくるかわからない。

もちろん、脈がありそうな相手を選んで営業をかけるわけですよ。でも、断られる可能性もある。
冷たくあしらわれたらこちらも多少は傷つきます。

迷惑かな、今は忙しいかも、自分なんて……そう考え始めると、身動きがとれなくなります。

でもお仕事です。やらねばなりません。
自分の目的を果たすために。

もし迷惑だったらサクッと撤退するから許して!という気持ちで、飛び込んでいくしかないのです。


これって夫婦のコミュニケーションでも同じじゃないかと思うんです。

「相手の都合を考えて遠慮していると自分の目的を果たせない」という点で。

ありますよね、夫に家事をしてほしいけど、疲れてるみたいだし、仕事が忙しいし、言えない……みたいな。

最近妻の金遣いが荒くて気になるけど、機嫌悪くなると面倒だから言えない、とか。

でも言えないと永遠にもやもやするんですよ。

察してくれないかな、と願ってみても、無理です。我々はエスパーじゃない。

結局、自分の意見や要望を相手に伝えるしかないんです。

もしかしたら、「あ、そうだったの、わかった」とするっと受け入れてくれるかもしれません。
自分の想像を上回る解決策が出てくる可能性もなくはない。

喧嘩になったり、険悪になったりすることもありますが、思ったより良い展開になる場合もあります。

思い切って投げてみるのが肝心なのではないでしょうか。

限られた資源の中で家庭を運営していくしかないのですから、お互い痛みを分かちあって知恵を出していきましょう。

一方、自分が言われる側だと戸惑うこともありますよね。咄嗟のことでうまく返せなかったり、つい感情的になってしまったり。

やってしまった、と思った時は後からでも構いませんから、謝ったり、落ち着いて改めて話し合いたいものです。多少バツが悪くても、放置するのは良くない。

そうしないと、「妻が口をきいてくれません」みたいになるんじゃないかな。
(これ読んでしばらく情緒不安定になりました)


以前、忙しい部署に異動になった時、先輩から「うちの課長はとても忙しいけど、話しかけるのをためらってると、一向に仕事が進まない。忙しそうでも、タイミングをみてガンガン確認事項とか話しかけて」とアドバイスを貰ったことがありました。

結果的にこれが一番ためになるアドバイスだった。

遠慮しすぎると、自分の仕事が進まない。

自分の負担だけが積もる。

だから多少相手の状況には目をつぶって、とりあえず投げてみることが大切。

前に進むために。

(もちろん相手の状況を全部無視して良いと言いたいわけではありませんよ)

「自分を大切にする」には、相手のことを考えすぎず思い切って主張をぶつける勇気も必要なんじゃないかなぁと考える今日この頃です。

#エッセイ #夫婦 #コミュニケーション #夫婦コミュニケーション #営業

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