韋駄天最終回雑感

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(写真は父が撮影した聖火台前の母。白黒だったので自動カラー判定で色付けしてます)

1話でがっしりと心を掴まれ、しっかりと1年見続けてきた大河ドラマ「いだてん」。全ての伏線の回収が大感動・大団円となる素晴らしい最終回でした。最初から最後まで涙腺緩みっぱなし。

以下、一方的に備忘録的に泣き所ポイントをメモしときます。
見ていない人にはまったくわからないし、これから見る人にはネタバレなので見ないでください(笑)

・東龍さんと自然に会話するまーちゃん。
開会当日までにわだかまりが解消していてよかった。この2人にもここに至るまでの平坦でない道のりがあった。

・同じ場所でかつて行われた雨の学徒出陣の日の万歳三唱から五輪開会日のハレの日の万歳三唱へのスイッチ。
・客席で治五郎先生の遺影を持って観覧している可児さん。長生きしたからこそここにいられる。「ようやく見られる〜」で号泣。

・四三が坂井くんに冷水浴
ずっと見続けてきたからこそ、冷水浴は魔法のおまじないのような効果があると確信している。
これで「坂井くん大丈夫!! 」と思わせてくれる。

・二日酔いなのに、ビシッと空に五輪マークを決めるプルーインパルス。
今だったら大問題なんだろうなぁ。寛容な時代だ。イェーイ。

・試合前の東洋の魔女
「鬼の大松は今日で卒業や」から始まる試合前。
真顔で冗談を言う余裕のある河西(ウマ)。一瞬信じて汗をかく大松。
五輪後に父親を亡くした彼女の結婚式に代わりに出席するというエピソード。
徳井氏はよく演じきって致し、カットしなかったNHKえらい。

・吹浦くんエピソード
国旗掲揚できなかったインドネシアと北朝鮮。そして閉会式当日に独立したザンビアのために旗を届けるエピソード。この人、番組の国旗考証なのに登場人物。大河史上初だろうなぁ。とにかく国旗を通して各民族のプライドをきちんとわかっているこの人の熱い思いが伝わってくる。

・全ての人種が混じり合った閉会式
実際の映像を使用しているが、これが本当に楽しそう。オリンピックは選手のものだということを実感。ここもかなりウルウルきた。

・最終回にも現れる嘉納治五郎(霊?)
「これが君の見せたかった日本かね」に万感の思いを込め、満面の笑顔で「はい !」と答えるマーちゃん。そして岩ちんへのバトンタッチ。
自分にとっては最終回最大の号泣ポイントでした。

・五りんのエピソード。聖火ランナーズから始まり、富久よろしく東京都内を走りまくる。師匠のため、妻子のため。そして仁丹塔。当然そこで命を失ったシマちゃんを想起させる。全編に散りばめられたどこにでもあるようなこの一家の物語は最終回においても現在進行形で進んでいく。今の自分たちがそうであるように。

・ストックホルムでオーバーラップする若き日の四三と子供の頃の四三。その足元。あの身体の弱かった四三くんがここまで。

・何より金栗四三さんご本人のストックホルムゴール画像。1年間のドラマのサゲとしてこれ以上のものはなかった。

他にもいっぱいいっぱいあるのだけれど、とにかく素晴らしい最終回。
自分の両親や祖父母たちの時代をここまで描いてくれたドラマは記憶になく、人が時代を繋いでいくことを実感させてくれました。来年のオリンピックと合わせて、今を生きる日本人に時には鋭く詰め寄る部分も多かったように思います。


個人的には自分の祖父が東龍さんとお知り合いだったらしく、今の自分の仕事の一つもその延長線上にあるのですが、話で聞く東龍太郎都知事がどんなお人柄だったのかを知る由もなかったので、このドラマで初めて実感をすることができました。

ストックホルム大会を描く本放送当時、自分は身動き取れない状態で入院中でした。今では退院して多少動くこともできるようになりました。なんだか自分の今年ともオーバーラップしてしまいました。

さて、1話から見返そうかな。

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