ガリレオやケプラーの物理は2乗3乗則(近接作用)ですが、それが忘れ去られてしまった原因を書きます。
ニュートンがガリレオやケプラーの物理を絶対時間(客観的存在)と相対時間(主観的実在)に分けて、体積力(遠隔作用)にしたのが、万有引力の法則や運動方程式です。
この時点で近接作用と遠隔作用を同等として、力の分類を体積力と面積力に分けて(不自然)、それがのちの物理学をけん引して2乗3乗則は忘れ去れました。 逆に言えば、この近似法がうまく機能しすぎた。
が、どうも現実と合わない(MM実験)絶対時間を時空連続体として焼き直したのがアインシュタインの相対論ですが、実はニュートンが分けた絶対時間(近接作用の障害になっていたので、ニュートンは悔いたけど、自分ではどうしようもなかった)を取り除く場合は、それまで遠隔作用として曖昧にしてきた2乗3乗則(Square-Cube Law)が効いてきますというか、体積面積比こそが1/rポテンシャルで重力の原因です。
これは万有引力の法則も絶対静止系の概念と無関係で、2乗3乗則≠時空連続体です。
アインシュタインが間違えたことが2つあります。
1,ガリレイの相対性原理は、絶対静止座標系を客観的実在にしたニュートンの相対性原理ではない。
2,ニュートンの相対時間は、主観的実在で、時空連続体を客観的実在にしたアインシュタインの相対時間ではない。
だからニュートンは、絶対時間(客観的実在)と相対時間(主観的実在)を分けることにより、「遠隔作用」については否定的な見方を主観的実在の相対時間によりかろうじて均衡を保っていたが、取り除くべきは客観的実在であるがアインシュタインは1の区別がついてないので、2のニュートンの相対時間を躊躇なく
結局、晩年のアインシュタインもニュートンを追従し、客観的実在を背景とした物理を悔いたけど、いいだしっぺの自分ではどうしようもなく、量子論の非局所相関に対して、不可解な遠隔作用というのが精いっぱいだった。
だから、このニュートンの絶対静止座標系やアインシュタインの時空連続体の客観的実在を物理的実体と考えなければ、有っても無くてもどちらでも良い問題(大域的な慣性系は現実にはない)ともいえ、2乗3乗の法則から残った主観的実在論で行き詰らなければ良いともいえる。
むしろ問題なのは、物理的実在でない客観的実在論を盾にして階層性問題等で行き詰っている素粒子物理学の標準理論の方である。