見出し画像

Tableau作成プロセス-コロナウイルスデータでテストしてみた-

こんにちは株式会社ゆめみでWebディレクターをしているhondaといいます。ここ最近、tableauをいじることが多く、日々勉強中の毎日です。
そして、コロナの話題ばかりなので、コロナウイルスに関する公開データを使って分析用のダッシュボードを作成してみようと思い、さくっと作ってみました。
せっかくなので、ダッシュボードを作成する際のプロセスと合わせて紹介しようかと思います。

※※注意※※

今回使用するデータおよびダッシュボードの情報についてはサンプルデータとして作成しており、情報の正確性を保証するものではありませんので、ご注意ください。

はじめに

ダッシュボードを作成するにあたり、まずはじめにどんな情報が見られるものにするかを考えます。
漠然と、とりあえずデータをいじってグラフを作っていくというのはNGです。
目的があってそれを達成するにはどんな情報が必要なのかを分解していくことで、最短で目的が達成できるダッシュボードが作成できます。

通常はビジネスゴールからKGI/KSF/KPIのツリーを作り、それをどう可視化するかするかを考えます。
今回は数字的な目標から可視化する内容を決められないので、テーマとして「コロナに対する不安を払拭したい」というところから考えていきました。


コロナに対する不安を払拭したい

世界の状況や日本の状況というのもありますが、コロナが不安なのはまさに今住んでいるところがどうなっているかじゃないでしょうか。
今回はそれを踏まえて自身が住んでいる県の状態が見られるようにするというところをピックアップしました。

そこから、実際の発症数どんな人がかかりやすいのかなどに分解していきます。

ここまでやって、はじめてダッシュボードの作成に入ります。

データソースについて

今回コロナウイルスの国内状況についてデータがどこかにないか探してみたのですが、ジャッグジャパン株式会社様が提供されれているダッシュボードおよびデータソースがちょうど目的にぴったりだったので、こちらを使用させて頂きました。
こちらのダッシュボードも情報の網羅性がすごいので、一度みてみてはいかがでしょうか。

Tableauのダッシュボード

そしてこちらが作ったやつ。
本記事内に埋め込みたかったのですが、noteだと埋め込みできないので、リンクを貼ります。
どなたでもアクセス、操作が可能になっています。
https://public.tableau.com/views/__15858257332480/2?:retry=yes&:display_count=y&:origin=viz_share_link

そして、以下がキャプチャになります。

ダッシュボード 2 (1)

居住都道府県を選択することで、対象の都道府県の情報が表示されます。
オレンジが対象の都道府県、水色が全国データとなります。

ポイントとしては全国データと比較ができるところです。
発症者の性別や年代がわかっただけだと、それが一般的なのか、自分の地域特有なのかというところがわかりません。
全国と比べることで、うちの地域はこの年代が多いのか、性別に違いはそれほどないな。などがわかります。
分析をするうえで、対象となる情報とその他とで比較することは非常に重要になってきます。

その他、現在の状態という、死者や退院者での絞り込みも可能にしています。
ご年配の方が重症化しやすいとは言われていますが、自身の地域ではどうなのか、職業はどうなのか、なども地域特性があるのか見えてきます。

ご自身の都道府県で絞り込んでみてどのような傾向があるのか見てみるのもおもしろいですよ。

データに関する注意

今回データを使用するに当たり、データを確認したところ、やはり個人個人のステータス(死亡、退院)データは公表されている全体の死者数などとは乖離があることがわかりました。
発症者のなかで、実際に亡くなられた方や退院された方、回復された方など特定できていない方が多数いそうでした。
また、職業情報についてもほぼ特定できていないようでした。
このあたりはしょうがないところですね。

そのため、地域の死亡率や退院(回復者)比率、も正確性が低下するため外しました。
その他PCR検査実施の情報も都道府県別になっていなかったので、除外しました。

都道府県ごとのデータを絞り込むに当たり、集計されたデータではなく、一人ひとりの属性情報を元に作成しており、属性データの有無により大きく影響をうけています。
そのほかデータを扱う際にはこのデータを整理/理解するという作業が非常に重要、かつ大変な作業になります。

ただ、このあたりがクリアーになれば目的に沿っていろいろな側面からデータを見ることができ、ほしい結果が容易に得られるようになります。

最後に

今回は練習がてらということで、ダッシュボード作成プロセスの紹介をしました。
いちばん重要だった部分はどこでしょう?
やはり、見やすい、扱いやすいダッシュボードを作成するところでしょうか?

私の考えとしては、最初に触れた目的があり、それを達成するためにどんな情報が必要かを定義することになります。

いくら見やすいグラフでも、目的が達成できなければ意味がありません。
たったこれだけの情報でいいの?となるようなシンプルなダッシュボードでも定義した目的が達成されていれば何の問題もありません。

ぜひ、ダッシュボードやそのほか資料作成、分析などする際は、目的というところを念頭に置き、本当に必要な情報だけを取捨選択して構成できると良いですね。

私もまだまだ途中で色々情報を詰め込もうとするところがあるので、本当にそれ必要?と自問自答しながらTableauをうまく使いこなしていきたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?