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数字は正義

僕は長らくベンチャー業界にいるのですが、その中で大事にしている言葉があります。

「数字は正義」

ベンチャーは世の中にないサービスを作っていくので、「こうやれば絶対成功する」という指標がありません。

正直なところ、走り出しの時期に立てる事業計画なんて、シミュレーション上の数字の羅列でしかないです。もちろん、類似のサービスを分析したり、公表されているデータをくまなく探すなどをして、できる限り“確からしい”事業計画を作りますが、、エクセルの数字を少しイジるだけで大きく売上が変わっちゃう、なんてことはよくあります。

なんとまあ信憑性がない、と皆さん思われるでしょう。でも、新サービスの立ち上げにあたって、実績や根拠が足りないのは仕方ありません。誰もやったことがないことに挑戦しているんですから。

かと言って、端から「どうせシミュレーションだし」と諦めてはダメ。一日一日、必死で努力して実績を積み上げ、“確からしい”事業計画を“確かな”事業計画に変えていくことが大切です。

そして、ただがむしゃらに何も考えずに走るのもダメ。実績を作っていく過程で現実をしっかりと見て、きちんと次に繋げられるような数字を見極め、事業計画を都度修正していく必要があります。

これらを日々繰り返し、実績を作りながら“確かな”事業計画を作っていくことで、段々と信憑性が増していきます。そうでなければ、外部から融資を受けることはできませんし、仲間となる従業員を集めることもできません。だからこそ、僕は数字(結果)にこだわりたいんです。

せっかく描いた夢をただの戯言で終わらせないよう、実績のないベンチャーこそ数字(結果)を出し、沢山の人を巻き込んで前進していくべきだと思っています。もちろん、数字を作っていくのは経営者や役員だけではなく、従業員一人ひとりです。

「数字は正義」。自戒の念を込めて、僕はこの言葉を日々思い出すようにしています。ベンチャー業界で日々頑張っている皆さん、ぜひ全力で数字にこだわりましょう。