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オフィスに「香り」を入れてみませんか

オフィス環境について考える際、ぜひ意識してほしいのが「香り」です。

香りは当然目に見えませんし、手で触れることもできません。ですが、実は香りが人に与える影響は非常に大きいんです。

というのも、嗅覚は五感の中でも最も本能的な感覚と言われています。なぜなら、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で唯一、香りだけが感情・本能に関わる「大脳辺縁系」に直接伝達されるからです。動物が香りで危険を察知したり、食べ物を探すのと同様に、人間も無意識の内に香りから多くの情報を得ています。

そして、大脳辺縁系には記憶を司る「海馬」があるため、嗅覚と記憶は強くつながっています。つまり、香りは感情を揺さぶると同時に、記憶にも残りやすい、ということです。

オフィスに関わらず、香りは近年注目が集まっている分野の一つ。Forbesの記事によると、

日本国内における「香りの市場」は確実に成長を続けており、2018年までで約3500億円にまで拡大している。視覚や聴覚に比べると、嗅覚はこれまで未知の感覚として扱われてきたが、近年は香りが脳に及ぼす影響が解明されるなど、研究の進展も期待される領域のひとつだ。

見えない香りを言葉で可視化、AIが提案する新しい「香り」の選び方

とされています。なかなか興味深いですよね。

では、そんな人間の本能的な感覚「嗅覚」を操り、オフィスで効果的な香りを取り入れるにはどうしたら良いのか?

目的別に紹介したいと思います。

来客時の印象付け

まずは、オフィスのエントランス。会社の顔とも言える場所ですから、ここでどんな印象付けをするかは非常に大事です。

もちろん視覚的に内装を魅せることも重要ですが、香りを取り入れることによって様々なブランディングができます。記憶に訴えかけるという意味でも、香りによる印象付けは効果的です。

ちなみに47では、こちらの香りを入れています。社内アンケートを実施して半数以上が「好きな香り」と回答したものです。複数拠点すべてで同じものを使っています。

業務中の集中力アップ

会議室や執務スペースには、集中力をアップさせるような香りを入れると良いです。広さによっては十分な香りを漂わせるのが難しい場合もあるので、可能な範囲で良いと思います。

集中力アップには、ローズマリーやレモン、ティートリーなどの香りが良いそうです。

休憩時のリフレッシュ

休憩室やリフレッシュスペースにも、香りを入れると良いでしょう。オフィスは常に人目のある場所なので、交感神経が働いて常に緊張状態になっています。香りによって少しでも気分転換になれば、という狙いです。

頭をスッキリさせたい場合は、グレープフルーツ、ライムなどが良いとのこと。睡眠前のようにリラックス効果を求める場合は、ラベンダー、カモミール、オレンジなどの香りがオススメだそうです。

オフィスに「香り」を

オフィスの環境改善となると、見た目や音などにフォーカスすることが多いと思いますが、良かったらぜひ香りについても検討してみてください。

ブランディング効果、集中効果、リフレッシュ効果。それぞれ使い分けることで、きっとワークプレイスの質が変わると思いますよ。

身近なところだと無印良品のアロマが有名ですし、ラインナップも充実していて試しやすいです。ちなみに今回紹介したのは、@aromaの商品。こちらも比較的少量・少額で試せるので、気になった方はぜひ。