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赤提灯はなぜ「赤」なのか

居酒屋の店先にある赤提灯。あれがなぜ「赤」なのか、皆さんご存知ですか?

江戸時代までは、一般的に使われていたのは「白」の提灯だったそうです。そんな中、あるお店が目立つために「赤」の提灯を吊るし始めて、そこから大衆向けの居酒屋を中心に広まっていたとか。

赤提灯がなぜ「赤」なのかという理由は、
・赤は目立つ色だから
・赤は食欲を刺激する色だから
・赤は人の行動を促進する色だから
など様々あります。

以前誰からこの話を聞いて、僕が個人的に好きだなーと思ったのは、「酔っぱらいが赤い顔を隠せるから」という理由。

酔ってる人って、「酔ってる?」と聞いても大体「酔ってない」と答えるじゃないですか。酔ってることって他人にバレたくないんですよね、不思議と。

なので居酒屋って、店先だけでなく店内にも赤提灯を吊るしていたり、店内の照明自体も赤い(暖色系)か、暗めにしているところが多いです。

コンビニみたいに真っ白で明るい照明だと、赤ら顔がバレバレなので、酔っ払いにとっては都合が悪いんですよね(笑)。

そう考えると、居酒屋の提灯が赤かったり、照明が暖色系になっているのは、利用者(酔っ払い)への“優しさ”だな、と思います。


さて本題ですが、僕たちが手掛けているワークプレイス領域でも、実は「色を操る」という考え方があります。

色彩心理学の観点で色選びすると、モチベーションや生産性向上に繋げることもできます。オフィスや自宅のワークプレイス環境を整える際には、ぜひ参考にしてみてください。

🔴赤色

「情熱、活力、明るさ、興奮、高揚」
やる気・情熱・挑戦など、気分を高める効果あり。
議論が活発になったり、革新的なアイデアが出ることを期待して、会議室に使うのもあり。
または、情熱的な会社であることをアピールするために、エントランスに使うのもあり。
ただ、ちょっと刺激が強すぎるので、差し色程度がベター。

🔵青色

「冷静 知的、先進的、信頼、誠実、爽快感、速度」
感情の鎮静効果あり。
外回りから帰社したときにクールダウンさせるために、従業員用の出入り口付近に使うのもあり。
また、集中作業エリアや休憩エリアに使うのもおすすめ。

🟢緑色

「新鮮、リラックス、安らぎ、調和、安定、若さ、健康」
リラックス効果や疲労回復効果あり。
会議室や休憩エリアに使うのがおすすめ。
家具や壁、床だけでなく、植物で緑色を取り入れるのも良い。

🟠オレンジ色

「喜び、活発、陽気、明るさ、暖かさ」
明るい気持ちにしたり、親しみやすいイメージを与える効果あり。
エントランスや休憩エリアに使うのがおすすめ。
コミュニケーションを促進する効果もあるので、会議室に取り入れるのもあり。

⚪白色

「純粋、清潔、神聖、正義」
安心感があり、万人受けする色。
切り替えの効果もあるので、前向きな気持にする効果あり。
膨張色なので部屋が広く見える効果も。

⚫黒色

「高級感、重厚感、威厳」
落ち着いた雰囲気や高級感を与える効果あり。
応接室や社長室に使うのがおすすめ。
ただし、部屋全体を黒にしてしまうと圧迫感が出てしまうので、注意が必要。

🌈【番外編】コーポレートカラー

コーポレートカラーは会社のイメージそのもの。
対外的なブランディング効果に加えて、従業員のロイヤリティ向上にもなるので、ぜひ積極的に取り入れてみては?