入らぬなら入れてみせよう3LDK
アラフォー女性建築士の『さわ』です。
主に関西で住宅を設計しています。
関西の中でも大阪市内など敷地条件の厳しい地域の建物を建てる事が多いです。
この敷地で家を建てたいんですという依頼がありました。
私はその敷地に対して納まるできるだけベストな間取りを考えます。
しかし敷地が小さく2LDKしか納まりません。
それをお客様に伝えるとどうしても3LDKがいいんですと言われます。
そういわれるとかなり悩みます・・・
『う~ん・・・無理やりで良ければ納めてみます』
納まるなら最初から3LDK納めればいいやんと思うでしょう。
でも無理やりなんです。
これをイメージで説明してみます。
イメージはおにぎり
敷地がお弁当箱で間取りをおにぎりと考えてください。
(何を言い出したのかと思わずお付き合いください笑)
最初に私が提案した間取りのイメージはこんな感じ。
そのお弁当箱(敷地)に対してベストなサイズのおにぎり(間取り)を提案します。
サイズだけでなくそのおにぎりは程よい握り具合でふんわり握ったおいしいおにぎり。
さらにお弁当を開けた時に美味しくみえるようにバランや漬物も添えましょう。(外観)
これが間取りでいうとどういうことかというと、動線や使いやすさ、更に言うと建てやすさも考慮して間取りにすると2LDKになります。
さらに外観の見映えも考えて間取りを書いています。
しかしお客様がどうしても3LDK必要といわれると・・・
同じ敷地なので建てられる建物のサイズもほぼ同じなので、
その中でとにかく色々なものをギューギューにしてモジュールも100単位で刻んでとにかく平面重視で外観無視で書けばなんとか3LDKにはなるんです。
おにぎりのイメージはこんな感じ
そう納まらない事もないけれど色々な意味で無理やり汗
果たしてその間取りはいいのか??
でもお客様にとっては将来子供部屋が必ず2部屋必要。
夫婦の主寝室が必要。
その将来設計はゆずれないけれど予算があるから敷地を大きくするわけにもいかない。
そうなると美味しくなくなってもいいからとにかく必要なお米をギューギューにしておにぎり2個詰めて!となるわけです。
そしてそう言われれば詰めて(納めて)みせようじゃないの!
と違う意味でやる気をだして間取りを書いちゃうわけです。
でもその間取りはそんなに好きじゃない。
そういう打合せがあったので書きたくなったおにぎりの話でした。
さいごに
お客様の要望とあらば入れて見せようとなるのですが、納まった間取りをみてまた『う~ん』と考えこんでしまう私です。
さぁそうは言ってもお仕事です。
メリットデメリットも説明したうえで提案しようと思います『いってきます』
皆さんはどちらのお弁当(間取り)がいいですか?『いってらっしゃい』
こんなアラフォー女性建築士を応援してみようかな思ってもらえたらフォローとスキをよろしくお願いします。
左巴建築設計事務所 さわ。
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