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旅行記

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#旅行

木曽熊野ルートS(5) なんかもう、過去はいいやと思った。

木曽熊野ルートS(5) なんかもう、過去はいいやと思った。

この記事は、木曽熊野ルートSの最終章です。

木曽熊野ルートS・バックナンバー

DAY7
8時にチェックアウトすると、雨が降っていた。
昨日の全国制覇の達成感を思い出し、もう無理に旅をしなくても良いのではないかと重荷になる。だけどGoogleマップを開くと、いつかここにまた来る未来が想像ができないような場所にいることに気づく。
好奇心はほどほどに、勿体無い精神が背中を押した。ケチなので。

熊野

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木曽熊野ルートS(4) 全国制覇、そして旅は永遠に続いていく。

木曽熊野ルートS(4) 全国制覇、そして旅は永遠に続いていく。

随分と時間が経ってしまいましたが、以下記事の続きです。

DAY6
松阪のホテルをチェックアウト、駅であらためて腹をくくって和歌山までの切符を購入した。紀伊半島を一周すれば全国制覇できる、観光名所はひととおり巡ったことになる。不純な動機だけど、名古屋に滞在したことで一度ゼロになった旅のモチベーションを復活させるには十分だった。

多気駅から紀伊山地に突入していく。開通に長年を要した険しい道なりで、

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木曽熊野ルートS(3) なぜ行くのか。それは、行かねばならないから!

木曽熊野ルートS(3) なぜ行くのか。それは、行かねばならないから!

DAY3
朝またサウナに入って8時ごろにチェックアウトする。旅行中は規則正しい生活リズムになるので、あまりにも狂っているときは旅行してしまえばいいと思う。
青春18きっぷが一日分余っている、かつ金券ショップで売っても1,000円くらいにしかならないようなので、半日でなるべく元を取ろうと下呂温泉まで行ってみることにしよう。

岐阜駅のすぐ近くにあるサカエパンというお店。以前訪れたときから、ずっと再訪

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木曽熊野ルートS(2) こんな日常が永遠に続けばいい。

木曽熊野ルートS(2) こんな日常が永遠に続けばいい。

8時に起床。結局、数時間しか眠れなかった。今日は1、2時間に一本の路線をゆくので計画を崩すのはリスキーだ。
1月の松本の早朝は引くほど寒い。-5℃とかだった気がする。ヒートテックやロクなアウターも着ずに来るところではない。

松本も軽く観光しておこうと松本城に来てみた。烏城とも呼ばれる漆黒の城は秀吉以前の時代に建てられたものだ。江戸になると白い城になる。松本城は以前に観覧したことがあるので今日は割

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木曽熊野ルートS(1) ホットワインで幸せが飽和する。

木曽熊野ルートS(1) ホットワインで幸せが飽和する。

2023年1月8日〜15日の7泊8日の旅行を終えて、沖縄を除く全都道府県を観光し、ひとつの区切りを迎えた気がした。今回は、この旅行を3パート(木曽編・名古屋編・熊野編)に分けて書いていこうと思う。
というのも、「1月中になんか書けば連続投稿を4ヶ月に伸ばせますよ」とnoteさんからプレッシャーをかけられ、なんか月1で投稿できてたっぽいのでせっかくだし記録を延ばしてみようと思った。

それでは、面白

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京都出張旅行(3) エナジーフローに思い馳せる。

京都出張旅行(3) エナジーフローに思い馳せる。

充実したひとり旅とは、日常の疲れから解き放たれるべく美味しいものを腹いっぱい食べ、十分すぎる睡眠を取るものである。そんな旅からは程遠いのは、日常が疲れてないからであり、また、ゆえに非日常に価値を見出さなければならないとせっかちになるからである。

早朝の清水寺でも見て回ろうかと思ったがチェックアウトぎりぎりに目覚める。いつもそうだ。せめてもう10分早く起きることができないのだろうか。もしチェックア

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京都出張旅行(2) おいなりパワーで管理栄養士をナンパする。

京都出張旅行(2) おいなりパワーで管理栄養士をナンパする。

ひとり旅において、計画なくして充実あらず。日常にはない「なにか」を求めて非日常へ身を置いてみたところで、求めているそれが不明瞭のままでは精神的に満たされることはない。もし満たされるものがあるとすれば、それはその地域のグルメや酒による臓器でしかない。

それでも僕はひとり旅が好きだ。僕が考えるこれの魅力とはすなわち、どんな過去であれ美化されるという人生観のもと見出されるものである。つまり、旅そのもの

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京都出張旅行(1) 暇を極めし人間、暇つぶしのごとく仕事する。

京都出張旅行(1) 暇を極めし人間、暇つぶしのごとく仕事する。

大阪で働いていたころ、僕はお世辞にも仕事が忙しいとは言えなかった。いや、回りくどいのはよそう。僕は圧倒的に暇であった。なにかとオフィスを抜け出す口実を作っては家に帰ったり市内を散歩したりする日々を送っていたが、そんな中でも今回は、お隣の京都に仕事片手間に一泊二日の旅行をした話をしようと思う。ここで忠告しておきたいのは、この旅行は旅行というほど華やかでもなければ、ひとり旅というほど冒険的でもない、た

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