見出し画像

年収1000万円という数字

メディアなんかでよく目にする「年収1000万」ってなんだかすごくお金もってそうなイメージですよね。僕も実際そう思ってました。

メディアからしたら数字的にもインパクトがあって打ち出しやすいので、見出しに使うんだろうなって思います。

もちろん、なかなか到達できない数字であることは間違いないし、できればそれくら稼ぎたい。でも数字だけ達成しても意外と幸福度は高くない気もするんですよね。今日はそんな話を。

1000万、すごい数字だと思ってた

年収1000万って、若い頃はすごい数字だと思ってました。

でも多分、高卒で東証一部上場の鉄鋼系企業に勤続42年だったウチの父親は、出向前の55歳時点ならそのくらいもらってたんじゃないかなと思います。一度給与明細を見たことがあって、確か月の給与の総支給額、75万くらいだった気がするんですよね。

でも別にウチ、お金あるなーって思ったことは一度もありません。

私立の専門学校に行かせてもらったので、今になって考えればそこそこお金あったんだなとは思いますが、70を超えていまでも現役の母親も共稼ぎで家にあまりいなかったからか、豊かだなって思ったことはないんですね。外食もとても少ない家庭だったし。小さい頃なんて靴下に、破れたところを補修した縫い目がめっちゃありましたからね。

年収1000万あれば、なんか都会のタワマンで、奥さん専業主婦でも裕福な暮らしができそうじゃないですか。でも実はそうでもないんですよね。

実際に到達してみると、対して生活は変わらない

僕は会社つくって6年目ですが、今はなんとか1000万円くらいもらってます。今だけです。ただし全然裕福な感じはしません。

普通に節約するし、コロナウイルスにも負けずバスや地下鉄で通勤するし、吉牛行って「アタマの大盛り」のコスパを気にしちゃう。趣味のカレーの材料を買うときも100gあたりの金額をめっちゃ見ます。

息子の受験もあって今年1年、ほとんど我が家の資産も増えてないです。

先が全く読めない超零細企業の社長なんかやってて、今はもらえてても来年どうなるかなんてわからないなかで、ようやく年収1000万超えても対して裕福な暮らしはできないんです。

確かに中学受験させられたり奥さんが専業主婦でいられたりするので、多少は楽なのかもしれないけど、奥さんバリキャリだったり公務員だったら金銭面における精神的な安心感は、きっと段違いです。

夫婦共働きなら割と超えられる

このように、1000万って世帯年収では「普通」って感じです。仮に夫が650万、妻350万で1000万ですもん。これがちょっと大きい会社の社員同士だったら、ふたり合わせて普通に1200万とかいきますよね。

こどもがいるとなかなか夫婦両方フルタイムで、ってのは難しいかも知れないけど、それでもちょっと副業とか考えたら、割と到達できなくもないと思うんです。

あと、都会での年収1000万と郊外でのそれなら、おそらく郊外の方が豊かに暮らせるでしょうし、数字だけにとらわれると何か見失う感じがあります。

僕はこれまで休日とかも気にせず働いてきたのですが(こうして今日も1日仕事してますし)、家庭は犠牲にしてきた自負があります。確かに会社員のときと比べれば年収自体はアップしてますけど、それが幸せなのかどうかは人それぞれだよなって思います。

お金、時間、ストレス、人間関係、家族などいろんな要素を並べて自分がどうしたいか。僕はお金にプライオリティを置いたけど、その割にはリターンが少ないなー、とも思ってます。まあそれは、僕の実力不足が原因だと思いますが笑

今日のまとめ

1000万って割と大きな金額なのは事実だけど、こどもがいて、都会に住んでたらそれほど豊かではありません。

夫婦両方がフルタイムで共稼ぎの場合はグッとハードルは下がると思いますが、犠牲にするものもかなりたくさん出てきますし。

また、独立すれば年収が増える可能性はあります。でも、当然諸々のリスクも高まるので、生涯収入で均(なら)したらたいして変わらない、もしくは少なかったということも有り得そう。

結局の所自分たちの大切にするものは何なのかを、その時々で考えて、身の丈に合わせて得たいものを得ていくのがいいんでしょう。

それが年収という数字だけじゃなくて、それによって何が得られるのかを考えていく。その手段として数字を見ていくのは良いと思います。我が家は割と数字に重きを置きましたけど、いまはちょっと路線を修正しているところです。

それでも、やっぱり家族がいたら「このくらいは絶対必要」ってのがあると思うので、バランス取っていくしか無いですね。

経営やお仕事について発信してるTwitterやってます。よかったらフォローお願いいたします。https://twitter.com/sato_rollin サポートよりフォローのほうが喜びます!