2021年2月の140字小説 5 黒井 2021年3月6日 15:37 2.13見たくないなら目を閉じればいい。聞きたくないなら耳を塞げばいい。でも息を止める事が生命の終わりを意味する以上匂いからは逃れられない。だから嗅ぐ度に思い出せばいい、そう考え彼の部屋一面に撒き散らしてきた。でも私も同じだ。薫る度に床に散らばった香水瓶の破片の燦めきが脳裏に過るだろう。— 黒井 (@b_cr_w) February 13, 2021 2.28「分かち合える事が増えるのは私の喜びです」「そうだね。ありがとう」「しかし現段階では不可能な事もあります。例えば博士が好きな珈琲の香り。私には"匂い"は嗅覚器の刺激全般を指す感覚現象という知識でしかありません」「それは僕の課題だ。嗅覚と、味覚も要るね。叶ったら一緒に珈琲を飲もう」— 黒井 (@b_cr_w) February 28, 2021 ※こちらの企画に参加しました。少々遅くなってしまいましたが、2月の星々の告知をさせていただきます!こちらは昨日ご連絡した通りですが、【2月の星々】のテーマ(文字)は「香」 です。【月々の星々とは】 月ごとに定められた文字を使った140字小説コンテストです。— hoshiboshi (@hoshiboshi2020) February 1, 2021 どちらも本文内に「香」の文字を使用しています。 ダウンロード copy #小説 #ショートショート #掌編小説 #超短編小説 #オリジナル小説 #140字小説 #掌編 #140文字 #140字SS 5