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詩情とは: ニンビンのラジオ

オーストラリアのニンビン(Nimbin)には、ほぼレゲエしかかからないコミュニティラジオのFM局があった。(今もあるのだろうか?)

私が聞いた昼間の番組は、ヒッピーのおばちゃんがDJを務めていた。彼女の声は、すっかりマリファナで喉が焼かれ、渋く、深く、枯れている。それに、キツめのオーストラリアン・アクセント。オーストラリア人は、語尾につく”r”をあまり発音しない。”never”は”ネヴァ”、”over”は”オーヴァ”と聞こえる。

ゆったりとリラックスした口調で曲を紹介する。ボブ・マーリーの”One Love”が、私の中で初めて血肉あるものとして響いた。


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