ベガルタ仙台はなにを変えるべきか ~売上高から~

2019年シーズン終了後、渡邊晋監督が退任した。様々な憶測や報道がされているが、真実 は当事者たちにしかわからないものの、クラブ側から通告を受け、それを受け入れたとい うことらしい。事実上の解任だ。

では、渡邊晋氏は解任されるような監督だったのだろうか。確かに就任以降一桁順位には一度も届かなかったが、降格の危機を幾度となく救い、主力を引き抜かれながらも、主導権を握るフットボールを構築するとこにチャレンジした。結果、2017年はルヴァン杯ベスト4。翌2018年は天皇杯準優勝という、どちらもクラブ史上初の結果を残した。 また、CSKA モスクワに移籍した西村拓真や、STVV に移籍したシュミット・ダニエルと 、仙台から海外へ旅立つ選手たちの育成にも成功した。

変えなければいけなかったのは、本当に監督なのだろうか。

断じて違うだろう。
私の意見は、変えるべきは経営である。

今回は、次の25周年も、ベガルタ仙台がJ1に居続け、活躍するためになにが必要なのか 考えをまとめた。
ベガルタ仙台サポーターの皆さんも、ピッチの中で起きていることだけではなく、外の事 にも少し目を向けてみてはどうだろうか。

◾️スポンサー収入

まず、売上高の中からスポンサー収入に目を向たい。図は、Jリーグの公式発表資料だ。

ベガルタ仙台の2018年の売上高は約27億円で、これがなんと J1 で下から2番目。J2 で売上高首位の大宮アルディージャ、2位のジェフユナイテッド千葉を下回る数字で、アルビレックス新潟よりも少し上、といったところで、J1 平均は約47億円。実に20億円も開きがある。
ちなみに J1 首位は神戸の96億円だ。売上高だけで言えば、FC東京の約48億円、サガン鳥栖の約42億円がJ1平均に近い。FC東京は物足りない気がするが、サガン鳥栖は頑張っているという印象か。

では、この売上高を伸ばすことを考える。早い話がモノを売ればよい。メーカーなら自社製品を、鉄道会社や航空会社なら座席を満員にすればよいのだ。ベガルタ仙台はどうだろうか。ベガルタ仙台に関わらず、スポーツクラブは少し、特殊だと思うので、収益構造を見ていく。

1 スポンサー収入
2 入場料収入
3 Jリーグからの分配金
4 アカデミー収入
5 物販収入
6 その他

大きく分けてこの6項目だ。
この中で1と2が非常に大きなウェイトを占めるため、これで売上高が決まってしまうと いっても過言ではない。

例えば名古屋グランパス。言わずと知れた自動車メーカー、TOYOTA のお膝元のクラブだ。なんなら グループ会社である。TOYOTAやグループ会社などが必然的にユニフォームやスタジアムでの広告として入るため、スポンサー収入総額は約33億年。ヴィッセル神戸も同様で、J1トップの約62億円。さて、我らがベガルタ仙台だが J1 では最下位の約11億円。 ベガルタにはお金がないと言われる根本的な理由はここにあるといっていい。スポンサー 収入額が J1レベルにないということだ。そして、そのスポンサー収入は売上高に直結する 。下図は2018年のベガルタ仙台の収入の割合だ。

見る人によって、さまざまは案があるとは思うが、私は今後の目標を下図のように考えた。

収入割合からわかるように、収入のほぼ半分を占めているスポンサー収入を増やすのが最も手 っ取り早い。これは、クラブの営業力が問われるだろう。現在、ユニフォームスポンサーはアイリスオーヤマ社、やまや社と続くが、この2社を上回る金額が出せる企業を引っ張ってくるほかない。ユニフォームの鎖骨部分におけるスポンサーは片方だけで年間1億を超えると言われている。
鹿島アントラーズはメルカリが入っているし、ガンバ大阪は大阪本社のダイセルとダイキンなどだ。
ベガルタ仙台はこれまで1度も鎖骨にスポンサーを入れたことはない。地元の最有力企業のアイリスオーヤマ社が胸止まりだからだろう。しかし、本当にないのだろうか。例えば、Jリーグが東南アジアで放送されていることを考慮すれば、仙台空港はどうだろうか。民営化後、著しい成長を見せ、コンセッション方式の成功例となった同空港にとっても悪い話ではないはずだ。
また、クラブ発足の母体となった東北電力はどうか。連結売上高で2兆円を超える大企業だ。 インフラは景気にも左右されにくいだろう。
このようなことは、当然クラブも考えているとは思う。だが、DAZNマネーが流入し、年々クラブの資金格差が拡大するJ1 に残り続けるためには、全国規模でもう少し規模の大きいスポンサー探しが必須となるだろう。

もちろん、現在のスポンサー各社が増額していただけるのであれば、それが良いに越したことはないが、彼らとて慈善団体ではない。ベガルタ仙台に出すお金としては現状ぐらいしかメリットがないと判断されてしまっているはずなので、色々訴求していかなければ厳しいだろう。

入場料収入と物販収入にも触れたいが、長くなったので記事を分けたいと思う。

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コンセプトは「フットボール(主にベガルタ仙台)にさほど興味がない人に魅力を伝えること」
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