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はじめてのビジネス思考

こんばんは。新卒1年目デザイナーのりゅーです。

絶賛新卒研修中で、デザイナーとして入社しましたが火曜日まではビジネス思考のグループワーク課題をやっていました。

結果として経営陣の方々の高評価をいただけたので、今回はなぜ良かったかの備忘録として書かせていただきます。


課題の内容

コンプラ的に詳細は言えませんが、「あるサービスのあるKPIを1年間で2倍にする施策を考えよ」というものでした。KPIとは何かと言うと、「Key Performance Indicator」の略でそのサービスの業績を評価する上での重要な指標のことです。例えばECサイトなら購入数、ニュースアプリなら閲覧数などでしょう。

評価基準として、課題設定から施策決定までのプロセスに論理的な矛盾はないか、根拠が感覚ではなくデータで示せているかなどの論理性が問われているとの説明がありました。

1グループ5〜6名で期間は約1週間。最終的に5分間のプレゼンにまとめるというものでした。

それでは、課題をこなしていく時に良かったと思われる点を書いていきます。次に似たようなことをする時に再現性を持たせられるように。

1.問題の特定や課題設定において、視座をあげた

グループワークをしていて、あるメンバーが何度も言ってくれたことがありました。それは「もっと視座をあげて!」です。

はじめに「視座」という言葉を聞いた時、何となくわかった気になれたものの、どういうことかは理解できていませんでした。調べてみると説明の仕方は様々ですが、僕が今回感じた「視座をあげる」とは、目の前にある問題だけに気を取られず、その先を見渡すことです。

個人的にここが1番の学びでした。大学時代、課題へのフィードバックを何度もされつつ、根本的な解決にならないアイデアをいくつも出してはモヤモヤしていました。その理由が少しわかった気がしました。

これを今回の課題に適用してみると、「KPIを2倍にする」ことに囚われずその先に何があるか考えることになります。

僕たちのサービスは本来何を目指しているのか。世の中をどう変えていくことが望ましいのか。本当に解決すべきものは何か。そこまで考えると、「KPIを2倍にする」ことはただの通過点に過ぎないと気づきます。

施策を考える上での課題設定において、「このサービスはどこに向かうべきか」という視座になれたことで、長期的な視点で施策を考えることができたと感じました。

2.顧客の行動フローを書き出して各段階における問題点を洗い出し、それらに横断的に影響する問題を特定した

視座をあげてあるべき姿(目標)をイメージできたら、今度はサービスの現状を把握します。この段階で知りたいのは、あるべき姿と比べてどのくらいの差があるのか、その差はなぜ起こっているのか。

これを見つけるために、僕たちはまず顧客の行動フローを書き出し、各段階における問題点をひたすら挙げていきました。

それらを共通項でグループ分けしロジックツリーを作っていくと、ある問題が浮かび上がってきました。ロジックツリーで浮かび上がったこの問題は、複数の段階に横断的に影響を及ぼしていることになります。

つまりこの問題を解決すれば、副次的に各段階の問題点の解決にもつながります。

この時点で目標と現状を把握できており、あるべき姿になるためには何が足りないかが見えてきています。


3.あるべき姿に向かうための第一歩となる施策を考える

あるべき姿と現状が把握できていても、その差は大きいことがほとんどです。複数の段階に横断的に作用している問題には、1つの施策を打っただけでは解決しないでしょう。

その差をなくすためにどう動いていくべきか。そのための第一歩として何から始めればいいのか、短期的、長期的な視点で施策を考えます。この時注意したいのが、短期的施策と長期的施策に一貫性があることです。

短期的施策と長期的施策が異なるアプローチだと、社内のリソースをそれぞれに分けていることになり、結果としてリソース不足によりどちらも中途半端になってしまうかもしれません。

なので短期的施策は長期的施策の第一歩であり、その次にはこれ、その次はこれとあるべき姿までの段階が見えている必要があります。

4.プレゼン資料にあるべき姿の具体イメージを載せ、聞き手に目指す世界を想像させる

課題設定から施策決定までが終わったら、あとはどう伝えるかです。

僕らの案の強みは、「課題設定の際に先を見据えていること」なので、それを聞き手に伝えなければいけません。

そのために僕たちは具体的な写真を用いて、「サービスが理想の状態になると、こういう世界になる」ということを示しました。

こうすることで複数の問題に対して横断的に作用している原因に対し長期的な施策とその第一歩を提案。それによってどういう世界になっていくかを伝えることができます。


今回は1週間弱の研修でしたが、ここで学んだことは今後のデザイナー研修や配属後の課題設定・施策提案に応用できると考えています。
また今回はグループメンバーが基本的なリサーチを行い、視座をあげるよう引っ張ってくれたおかげで見えてくるものがありました。

しかし次は自分からできるようにならないといけません。それまで、今回学んだことを忘れないように意識して生活していきます。

ありがとうございました。


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