キツい=良い練習?
こんにちは。
タロウです。
前回はだいぶふざけた内容(当時は全く笑えない)をお届けしましたが、今回は少し真面目に書いていきたいと思います。笑
さて、本題です。
練習メニューを組む際に、『これはキツそうだから取り入れてみよう』と考えている人は多いのではないでしょうか?
また、練習が終わった後に『キツかったー、良い練習だったね』と言っている人はいないでしょうか?
その考え方、危ないかもしれません。
練習には目的があります。バスケット的なことで言えば『シュートを上手くしよう』などです。練習後に確認すべきは『その目的が達成されたかどうか』です。
あなたのその練習の目的は『キツい練習をすること』でしたか?
”キツい”を目的にすることの弊害
私が考える”キツい”を目的とすることによる一番の弊害は、モチベーションの低下です。
目的も分からずにただひたすらにキツいことを行うのは私にはできません。というか人間誰しもがただキツいことなんてやりたくないですよね。理由もなくキツいことを身体が受け入れ出したら動物としての本能を疑います。笑
キツさの先の目的があって初めて人は頑張れるのではないでしょうか。
実は私、高校時代に部活を辞めています。
その原因の1つに”キツい”が目的の練習があります。
もしかしたら当時の先生の中にはその先の目的があったのかもしれませんが、私にはそれを感じることができませんでした。自分が若かったこともあり、今では当時の顧問の先生に申し訳ない気持ちもありますが、当時は”キツい”を美徳とした部の雰囲気に嫌気が差してしまい、精神的に耐えきれませんでした。
ちなみに今のバスケ部はそんなことはなく、ありがたいことに顧問(当時の副顧問)の先生には今でもよくしていただいています。🙇♂️
適切な目的を認知することの効果
目的を適切に設定し、認知することで得られる効果は次の2つだと私は考えています。
①成長の実感
目的がわかっていると、練習中、練習後の反省を正しく行うことができます。その結果、間違った練習をしない限り自分の成長を実感できるでしょう。
逆に成長を実感できない場合、間違った練習であることに気がつけるため、練習内容の見直しにも繋がります。
②モチベーションの向上
成長を実感できれば自然とやる気が湧いてきます。
また、練習前に目的がわかっていて、それが自分を成長させるものだと認知できればそれもまたやる気を促進してくれるでしょう。
こうした状態で初めて主体的に練習に取り組むことができ、自発的な習慣化が期待できるのです。これが本来のスポーツのあるべき姿ではないでしょうか。
”キツい”=”悪”ではない
キツい練習をすること自体は悪いことではありません。
『目的を追い求めた結果、キツかった』というのが本来あるべき姿なのです。
シュート練習を例に考えてみましょう。目的が『試合中の疲れた状態でのシュート力の向上』だとします。
疲れている中でもシュートの確率を上げたい→スプリントを入れてのシューティング→シュート力向上
というように目的を追い求めた結果、”キツい”が発生します。
つまり、”キツい”は『追い求めるもの』ではなく『発生するもの』なのです。
ここで重要なのは『どれだけキツかったか』ではなく『キツい状態でのシュートがどれだけ上達したか』です。
また、キツい状態でのシュートの前には必ずキツくない状態でのシュート力が必要です。”キツい”に捉われずに自分の状態に合わせた目的を設定することも大切です。
ただし、バスケットボールは走って跳んでぶつかるスポーツです。
競技の特性上、キツい中での判断やスキルの発揮が求められます。そのため多くの練習の過程で”キツい”が発生するでしょう。キツい中でのシュート、パス、ドリブル、DF、リバウンド、判断などの練習は絶対に必要です。
トレーニングにも目的を
トレーニングにおいても上と同じことが言えます。
心肺機能の向上を狙う過程で”キツい”が発生し、筋肥大を狙う過程で”キツい”が発生します。逆に筋収縮スピード向上の過程では”キツい”が発生することはほとんどないです。
『キツいトレーニング=良いトレーニング』ではないのです。ただキツさだけを求めてむちゃくちゃなトレーニングをすることは怪我につながります。
トレーニングをする際は、トレーニングの目的と正しいフォームを心がけて行いましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
現在は自粛の影響で自分で練習メニューを決めることが多いかと思いますが、練習メニューを組む前に練習の目的を決めることをオススメします。そして練習後には目的をどれだけ達成できたかを確認するようにしましょう。
ちなみに僕の練習は”キツい”を目的としていないのにめちゃめちゃキツくなることが多いです。笑
ストレスが溜まる状況ではありますが、自分を成長させるいい機会だと捉えて効果的にレベルアップを目指しましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
では、また次回!
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