虫嫌いだった僕が全てを賭けて昆虫食事業を始めるまで
初めまして、昆虫食ベンチャーODD FUTURE代表取締役の長田です!今日からINNOCECTという昆虫食品ブランドを始めるので、この事業に至るまでの経緯を書きます。ぜひ最後まで読んでください!
僕が、知りうる限りの他の「昆虫食」をやられている方と違うのは、元々昆虫好きだったわけではないということです(どちらが良い悪いではなく)。
ANTCICADAさん(日本で1番イケていて美味しい昆虫食レストラン)とイナゴ採りに行って僕だけ使い物にならなかったのもつい最近のこと。すいませんでした。
いわゆる皆さんのイメージする「昆虫食」との出会いは年長か小1のとき。地元の伊豆の田舎で農家だった大好きなおじいちゃんの元へ向かうといつもと変わらず畑仕事をしてました。
何かがおかしかったのは、少し時間が経ったところでおじいちゃんが「お腹がすいた」と言い出したこと。もうお気づきだと思います。
畑にいるコオロギとミミズを捕まえてそのまま食べだしたんです。
そして「りゅうすけ(僕)も食べるか」と。食べるわけがないです。ひざをついて号泣しました。
それからあまり虫が好きではなくなったんですが、今度はもう1人の父方のおじいちゃんが養蜂をはじめました。春秋は特に毎日庭にハチがいて自分の家なのに泥棒のようにこそこそ走って家に入っていました。 そこでも蜂の子が食卓に並んでいて、これはめちゃくちゃ美味しいので「昆虫食」など意識せずに美味しい食べ物の1つとして普通に食べていました。
それからは月日が経つにつれ昆虫を食べる機会は徐々に減っていき、上京すると共に全く食べなくなってしまいました。
大学卒業後はモテそうだからという理由でアパレルの商社に入社するものの、アパレルの大量生産大量廃棄を目の当たりにして漠然と、「叩かれないようにおまけで後付けするサスティナブル」じゃなくて「そもそもの企業活動の前提も、その事業が結果として世の中に与える影響もサスティナブル」でないと意味がないし、いつかそんな事業がやりたいと思うようになりました。
そこから色んな事業を考えたけどどれもしっくり来ず、それから半年くらい経ったある日、出会ってしまいました。いや、「再会」してしまいました。
「昆虫食」というワードに。
その瞬間に前述の2人のおじいちゃんがフラッシュバックしました。
何週間も、四六時中どうしても昆虫食が頭から離れません。
ただ、再会して何か違和感があったのは、日本の「昆虫食」は素揚げなど美味しくないけど各種SNSのネタや罰ゲームのために無理して食べる、というものが一般的。食べてる人も、とてもじゃないけど良いもので広めたいとは思っていないだろうなというものばかりでした。
そこで「昆虫食」をニッチな食べ物ではなく「常食できる、誰もが美味しく摂れる食事」へとアップデートしようというのが INNOCECTの始まりです。そしてそれは既存の畜産業に依存しない代替タンパク質となり、持続可能な食の未来を創ることになります。
なぜ持続可能なのかという話しをすると長くなりすぎるのでINNOCECTのサイトを見てください!
最後に、
小学生のとき、養蜂してた方のおじいちゃんが教えてくれました。ミツバチは1度相手を針で刺すと、針が取れて自分も死んでしまうと。例えばそれが外敵から自分の巣を守るためであるなら、クサいですが僕は自分の巣である地球の環境が少しでも良くなるように、この小さな1つの事業を、最後まで読んでくれた皆さんに刺します。
CRICKET PROTEIN(コオロギプロテイン)、飲んでください。
https://innocect.com/
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