マガジンのカバー画像

Comic FUUUUUUN

30
ずっとずっと漫画のことを考えています アニメもです
運営しているクリエイター

記事一覧

僕の少年時代は「ドラゴンボール」とともにあった

はじめて触れた漫画は小学校2年生のときの「ドラゴンボール」だ。 先にジャンプを読んでいたのか、コミックスからだったのか覚えていないのだが、1巻と当時最新刊だった18巻を購入するというファンキーなことをした。あと、罰当たりにも塗り絵にしていた。18巻は全部着色した。トーンが少なくて塗りやすかった。いま思えばとんでもないことをしでかしていたなあと思うのだが、1巻と18巻の間の巻も少しづつ買い集め、毎週水曜日にはアニメを見て、かめはめ波を練習して、ジャンプ読んで、「ドラゴンクエスト

【2023】COMIC OF THE YEAR

1月も後半かあ。すっかり年始感もなくなっちゃいましたね。 2023年の漫画ライフを振り返り。 ここ2,3年やってるCOMIC OF THE YEARです。 正直、2023年は「それなりに読んだつもりだったけど、いざベストを選出するとなると意外なほどに少なかった」年でした。2022年のときにも書きましたけど、COMIC OF THE YEARの選出基準は「2023年の時点で漫画雑誌等に連載されている/いたこと」で、コンセプト的には「次に来る漫画大賞」「このマンガがすごい」なん

2024年楽しみな2つのアニメ

2024年は楽しみなアニメ作品があるので、備忘録的にメモっときたい。 まずはこれ。 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」 浅野いにお作品、「ソラニン」「うみべの女の子」「零落」等、実写化作品は幾つかあるものの、初のアニメ化らしい。前々から「デデデデ」は実写じゃなくてアニメじゃないと無理よねと思っていて(プンプンもだな)、テレビアニメかNetflixあたりかなと思ってたんだけど、蓋を開けてみれば劇場映画。それも2部作とのこと。前章が2024年3月22日(金)、

【2022】COMIC OF THE YEAR (後編)

2022年面白かった漫画大賞。 COMIC OF THE YEAR 2022、後編です。 前編はこちら。 「タコピーの原罪」タイザン5 ジャンプ+にて連載されていた当時、ストーリーが進行するにつれ「やべえ」「エグい」「ぞわぞわする」などと漫画フリークたちを騒然とさせた問題作。水商売を営む母子家庭の少女・久世しずか。彼女を目の敵にして苛め抜く雲母坂まりな。医者の家庭に生まれ成績優秀だが兄に対してコンプレックスを抱く東直樹。小学生たちの間に渦巻くドス黒い感情を浮き彫りにする存

【2022】COMIC OF THE YEAR (前編)

個人的にはある意味、音楽アルバムより纏めるのが楽しみになってきているCOMIC OF THE YEARです。10作品セレクト+特別賞的な枠を設けています。選出基準としては「2022年の時点で漫画雑誌等に連載されている/いたこと」です。連載じゃなく読切とかでも構わないのですが。コンセプト的には「次に来る漫画大賞」とかああいうのに近いので、30巻や40巻続いているような長期連載作品とかはまず選びません。ちょっと量が膨大になってしまうので、前編・後編に分けます。まずは前編から。でき

「18=80」 ~18歳に若返り、50代の息子と再会する~

漫画レビューというか、つぶやきに近い感じなのですが、とても残しておきたい感情が生まれたので。 モーニング連載の漫画「18=80 (エイティーン エイティ)」。 一言でいうと、「80歳の老婆が1回死んで、18歳に若返る」という話です。 たとえば「セブンティウイザン」のように老いをテーマにしたおとぎ話のような雰囲気。突然若返ったことによる主人公・飴屋幸子のリアルな感情の揺れ動きを細やかに描く作品です。18歳に若返った幸子は、隣人・仙太郎の助けも借りながら、大学に進学したり、ファ

もう笑うしかないとんでもない仕上がりのアニメ「チェンソーマン」

いよいよ始まったアニメ「チェンソーマン」。 1話みた。飛んだ。 もうオープニングだけで100億点なんだけど、Twitterでは一夜明けてもずっとOP映像について語られている。映画オマージュ詰め込みまくりでかなり話題になっておりました。 放送開始後、速攻でノンクレジットのOP映像が公開。好き。 僕はそんなに映画に詳しくないのでよくわからなかったけれど「悪魔のいけにえ」「パルプ・フィクション」「貞子vs伽倻子」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などのネタがてんこ

最近読んでるおススメ漫画を軽めに紹介してみるnote~週刊モーニング編~

もう15年くらいずっと愛読しているのが週刊モーニング。 青年漫画誌のなかではヤンジャン、ヤンマガ、スピリッツに次ぐ4番手くらいのイメージですが、実はメディアミックス作品も多いし、非常に秀逸な作品を次々と生み出してきた漫画誌だと思います。 現在では「GIANT KILLING」「宇宙兄弟」「島耕作」「クッキングパパ」あたりが看板作品だと思うけど (「ハコヅメ」は現在長期休載中)、「キングダム」みたいなでっかい柱が無くっても、ほとんどの作品も粒ぞろいなのがモーニングという雑誌です

最近読んでるおススメ漫画を軽めに紹介してみるnote ~少年ジャンプ+編~

タイトルの通りだし、それ以上でもそれ以下でもないnoteです。 集英社が提供するWEBコミックアプリであるところの、「少年ジャンプ+」。近年はどんどんと連載作品が成長し始めており、正直、紙媒体の「週刊少年ジャンプ」よりパワーと勢いがあるのでは?とすら思う。 いわゆる「看板作品」のラインナップ見ても、アニメ化などを経てかなり強くなってきている。「SPY×FAMILY」「怪獣8号」「推しの子」「ダンダダン」「左ききのエレン」、そして最近は「チェンソーマン」の第二部とか。 「

「チェンソーマン」アニメが10月からやると聞いて俺は

1年2か月前に充分発狂したので、比較的冷静に受け止めているのだが、やっぱしアガるな。ジャンプ+で原作コミックの第二部もはじまり、沸きに沸いているチェンソーマン界隈。いよいよアニメです。 アニメ「チェンソーマン」の新たなるトレイラーが解禁。 そして、主要キャラの声優陣も発表されました。既報通り、制作はMAPPA。2022年10月より、テレビ東京系列にて放送開始です。2021年6月の時点で「いつやるの?(2021年の)秋くらいかな・・・」とか言ってんですが、1年待ったよ。 今

【comicreview#8】「あかね噺」原作:末永裕樹 / 作画:馬上鷹将

週刊少年ジャンプでめちゃくちゃ面白い連載が始まっている。ジャンプでは異例ともいえる「落語」を主題とした作品「あかね噺」。過去にも碁とか相撲とか、伝統文化を扱ってヒットした作品もあると言えばあるのだけれど、「落語」ってどちらかというと少年漫画誌にはそぐわないテーマのように思える。青年誌のモーニングやスピリッツなら違和感なさそうですが。しかも主人公は女子高生。大変に意欲的なのだが、この作品が実に面白い。 あらすじはこんな感じ。第1話~第3話までの試し読みもあります。 その身一

【2021】COMIC OF THE YEAR (後編)

今年も3分の1が過ぎ去ろうとしているのに、ようやく手をつけた漫画版年間ベスト企画「2021年のCOMIC OF THE YEAR」後編です。 今回、2021年に読んで良かった漫画として8作品(+2作品)をセレクトしました。選考基準は「2021年の時点で漫画雑誌等に連載されている/いたこと」です。2020年に完結していてコミックは2021年に刊行、などは含まない。 前編はこちら。 それでは後編3作品 (+2作品)です。 「ひらやすみ」真造圭伍 生田ヒロト、29歳、フリ

【2021】COMIC OF THE YEAR (前編)

ほんとは今年はじめあたりにリリースしたかった「2021年のCOMIC OF THE YEAR」をようやっと発表したいとおもいます。8作品セレクト(+2作品)。音楽の年間ベストアルバムと違って、漫画作品は年をまたいで連載されているので選出基準が難しいのですが、「2021年の時点で漫画雑誌等に連載されている/いたこと」です。連載じゃなくても構わないのですが。 ちなみに2020年はこんな感じでした。「スインギンドラゴンタイガーブギ」「とんがり帽子のアトリエ」「チェンソーマン」「S

松木美定 - 人生の銀幕 / 「超人X」石田スイ

1993年静岡県生まれ、ジャズを出自としながらもハイセンスなポップスを展開する音楽家・松木美定。昨年末に公開された新曲「人生の銀幕」MV。 この曲は「東京喰種」石田スイの最新作「超人X」のコミック発売記念イメージソングとして、石田氏直々に指名を受けて制作されたもの。石田スイ先生、早耳すぎるだろ。 んで、「超人X」。さすがに面白いです。 黒煙を上げ墜落していく飛行機が目撃された。それはどうやら“超人”によって引き起こされたものらしい。しかし、不思議なことにその事故は機体の