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第4回 [チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stleg]アトレティコ・マドリーvsリヴァプール分析・解説『最強の矛と最強の盾』

こんにちは。

第4回目の投稿です!

今回は、2月19日に行われたアトレティコ・マドリーvsリヴァプールについて分析・解説していきたいと思います!

見てこのノートが面白い内容だと感じたら、是非SNSで拡散してもらえたら嬉しいです!皆さんにサッカーの本質や奥深さを伝えられるようなノートにしていきます!

また、意見や指摘がありましたらコメントお願いします🤲それを受け止め、自分の糧にさせていただきます!

では本題に入っていきます。 

第1部 試合結果&メンバー&スタッツ

試合結果

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メンバー

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アトレティコ・マドリーは、ベーシックであるが、完成度が高過ぎる『シメオネ4ー4ー2』の布陣で挑む。ホームのワンダメトロポリターノでのサポーターの声援を背に、最強リヴァプールから勝ち星を取ることができるのか。

リヴァプールは、いつもの4ー3ー3で試合に臨んだ。怪我から戻ってきていたファビーニョが、スタメン復帰。前のトリデンテ、マネ、フィルミーノ、サラーも揃い、現時点のベストメンバーでアトレティコに乗り込む形となった。

素晴らしい監督、選手を抱えた両チーム。相手に対しての対応力がどっちが勝るか、とても充実した試合となりました。

スタッツ

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シメオネ率いるアトレティコマドリーは、元々ポゼッションというより、リトリートしながらボールを奪い、ショートカウンターというのがチームの色であったため、このボール支配率とパス本数は妥当かなと思います。

シュート数に関しては、リヴァプールが多いです。しかし点は入っていません。それどころが、リヴァプールはこの試合、実は枠内シュートが0本で抑えられていたのです。

なぜそうなったのか。もちろん世界トップレベルの試合。リヴァプールは、偶然で抑えられるようなチームではありません。

アトレティコが0失点、また、勝てた要因

今回は、これを中心に分析・解説をして行こうかなと思います。

第2部 『相手の狙い』に対してのポジションと共通意識

この試合は、90分通して、アトレティコがリヴァプールにボールを持たせて、リトリートからショートカウンターという構図になりました。

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リヴァプールの前進の仕方は、このように4ー3ー3からインサイドハーフのワイナルダムとヘンダーソンが、同サイドのサイドバックとセンターバックの間にあるハーフスペースに入り込む"ハーフスペース落ち"をしてマークとしてついてるボランチから外れ、ボールを保持するやり方をクロップは取っています。

これに対してアトレティコは、こういう配置を取りました。

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ある程度のゾーンまで、ボールを持たせることをあえて、相手にさせる守備陣形を取りました。

これは全くプレスには行かないのではなく、しっかりプレスはかける中で、自由にさせないこと。

これをチームの共通意識として感じるものがありました。

一瞬空いたと思ったライン間に縦パスを入れますが、コンパクトに保っているため、自由なプレーが全くリヴァプールはできていませんでした。

この前重心になりすぎず、我慢をする守備をすることで、リヴァプールのストロングポイントが、消すことにも成功していました。

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リヴァプールには、マネとサラーがいます。この2人の特徴、ストロングは、爆発的なスプリントとゴール感覚が、ワールドクラスだと思っています。

しかしアトレティコにリトリートをされることによって裏のスペースが無くなるため

"ボールを奪ってシンプルにショートカウンター"

前を向いた中盤、最終ラインからロングフィードでサラーやマネが裏を取る"

というリヴァプールの攻撃的優位面を消すことに成功していました。

リヴァプールに対して、プレミアリーグの相手でも、自陣に引いてディフェンスをするチームはたくさんあります。

しかしアトレティコのリトリートは、他のチームのリトリートより、完成度と選手の戦術理解のレベルが格段に高いということにこの試合を見て気づきました。

なぜ高いレベルのディフェンスを試合を通してできているのか。どういう面が、ディフェンスでの固さを生んでいるのか。

第3部ではそこを追求していきます。

第3部 徹底された"8人"のスクエア

第2部の最後に言いましたが、この第3部では、なぜアトレティコの守備、リトリートが固いのか。その要因を分析していきます。


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第3部のテーマである8人のスクエア、つまりは四角形というのは、ディフェンスラインの4人、中盤ラインの4人を結んだものである。

このシーンで分かる通りに、一人一人の距離感が一定で、ライン間のスペースが全くありません。

ボールは回せるが、アタッキングサードには入れない。ギャップでボールを受けても、狭いスペースなため、プレースバックをされボールをロストしてしまうという悪循環にリヴァプールが陥っていました。

またアタッキングサード近くでボールを保持されてもこのような形を取りました。

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ペナルティエリアの横の幅、40mに8人が収まり、大きな四角形を作り、その中の侵入を許さない。

サイドバックにボールが入ったら、その距離感を変えずにスライド&プレス

絞ってきているサイドウイングに対して縦パスが入ったら、中盤ラインの選手が素早くプレースバック

このペナルティエリアラインに収まる距離感で守備が常にできている。というか、チームとしてさせているシメオネの戦術が徹底されていると、感じました。

スクエアの距離感を崩さず、チームルールを遵守すること

これがアトレティコの固さの主因だと感じました。

ただ戦術だけではなく、アトレティコ1人1人の選手の運動量と戦術理解度の高さが、あってからこその組織的リトリートができています。

ボールを奪うことに、目が行きがちなサッカーの守備面での戦術。

しかしサッカーの本質は『点を取られないこと

その本質に基づいた、逆算からのディフェンスの構築が、チームとしてアトレティコは、完璧でした。

まるで8人を一定の長さの紐でつないでいるかのような距離感での守備。これを1試合通して誰も集中力を切らさずできることが、アトレティコの強さの要因であり、躍進している大きな組織力だと思います。

最終部 まとめ

今回は、アトレティコ・マドリードvsリヴァプールについて分析・解説させていただきました。

いつも通りのサッカーをしているつもりが、できなかったリヴァプール。

なぜできなかったのか?その理由であるアトレティコの守備面を主に今回は、書かせていただきました。

点を取られなければ負けることはない。その本質を嫌でも思い出させてくれるようなシメオネの創ったアトレティコというチーム。

守備において、"距離感を意識させることでチームは変わる"と、この試合を見て思いました。

あるサッカー漫画で、ディフェンスラインに縄を持たせて、少しでもズレたら引っ張られてしまう練習を見た事があります。

本当にそれは重要なことで距離感、チャレンジ、カバー、この3つを意識させる練習メニューが必要だと、この試合を見て、改めて思いました。

ディフェンス面の指導をする際は、縄は使わなくとも、なにかしらのルールと共通意識を持った練習を作りたいなと思いました!

レベルの高い試合で、とてもフルタイムを3回見てしまうほどの試合で、分析・解説できてとても充実しました!

以上で終わります!

是非皆さん内容が面白いと思ったらいいねやTwitterで拡散お願いします🤲いいコメントやアンチコメントもどんどんしてください!!!!!皆さんと一緒に成長していきます!

最後までご覧いただきありがとうございました。

では次回もお楽しみに。

細谷龍生













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