第7回 [チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndleg]RBライプツィヒvsトッテナム 分析・解説『若き皇帝vsカリスマ〜進化を続けるライプツィヒ〜』
こんにちは。
第7回目の投稿です!
第7回目は、3月11日に行われた
RBライプツィヒvsトッテナムについて分析・解説をしていきたいと思います。
見てこのノートが面白い内容だと感じたら、是非SNSなどで拡散してもらえたら嬉しいです!
また、意見や指摘がありましたらコメントお願いします🤲それを受け止め、自分の糧にさせていただきます!
では本題に入っていきます。
第1部 試合結果&メンバー&スタッツ
試合結果
メンバー
お互い3バックで挑んだこの試合。
トッテナムは、プレミアリーグ、カップ戦、年末の過密日程などの影響で、怪我人続出し、野戦病院化してしまっている。ケイン、ソンフンミンのエースを欠く中、どのように試合に影響するのか。
ライプツィヒは、ヴェルナー率いる強烈な攻撃陣がゴールに襲いかかり、出ていないと勝率が低いと言われているボランチのライマーが、ゲームメイクをする。
CL決勝トーナメント進出、最年少監督32歳、ナーゲルスマンが率いる。ホッフェンハイムをチャンピオンズリーグに導いた若き皇帝が、モウリーニョ率いるトッテナムをどのように打ち破るか。
スタッツ
ライプツィヒは、ショートカウンターのチームでしたが、ナーゲルスマンがきて、ボール支配率が変わりつつあります。シュート本数も倍近く打っており、チャンスを作っていたのは、ライプツィヒだと言えます。
今回は、『ライプツィヒの強さ』について、試合を通して分析・解説していきたいと思います!
第2部 "5レーンを支配するビルドアップ"
ライプツィヒは、このようなビルドアップを組みました。
3バックの前に、アンカー気味にライマーがポジションを取り、ザビッツァーが、トップ下に入る
3ー1ー4ー2というシステムで攻撃を開始しました。
ザビッツァーが左トップ下に入ったら、右ウイングのエンクックが右トップ下に。
逆にザビッツァーが右トップ下に入る場合は、左ウイングのヴェルナーが左トップ下に入る。
変則的に配置された中盤5枚が5レーンに1人ずつ入り込むことで、3ー4ー3のブロックを敷いてきたスパーズの4の部分での数的優位を作り出せていました。
このシーンのように、ウィンクスか、ロセルソがアンカーのライマーを消さなきゃいけない役割があるため、前に出る。
するとトップ下のザビッツァーのスペースが空く。この場合、もしスパーズのセンターバックがずれてきたら、裏のスペースが空いて、一気にチャンスが生まれますよね。
これにより数的優位によるビルドアップが、完璧に行われていました。
第3部 "ゲーゲンプレス✖️ポゼッション"の体現
ライプツィヒのサッカーは、伝統的にハイプレスによるゲーゲンプレスサッカー。
ゲーゲンはドイツでカウンターという意味があります。
つまり、ボールをすぐ奪い返して、ショートカウンターをするということです。
前監督ラングニックが落とし込んだ守備戦術です。
しかし監督が変わり、ナーゲルスマンは、レーンスペースを支配するやり方の、ポゼッション思考の監督。このライプツィヒのサッカーは変わるのかと思っていました。
でもナーゲルスマンは、ライプツィヒのサッカーは変えずに、ポゼッションとゲーゲンプレスを融合させたのです。
このサッカーを体現することにおいて
ライプツィヒが徹底している
3つの速さ
が突出しているなと思いました。
1つ目は、『プレースバックの速さ』
縦パスを入れられた後、中盤の選手は、ここぞとばかりに、くさびを受けた選手に対してプレースバックをして、サンドすることでボールをすぐ奪取する。
ライン間のスペースを空いてるように見せかけることで
『パスを出させない』ではなく
『わざと入れさせる』ことによってプレッシャーをかけやすくすることで、1試合通して回収率が高い1つの要因だと思います。
2つ目は、『カバーリングの速さ』
このカバーリングの速さは、主にセンターバックに言えることだと思いました。
先程『プレースバックの速さ』について述べましたが、プレースバックができるということは、まず縦パスが入ったボールホルダーに対して、アタックしているからこその、プレースバックなのです。
その時の『ゴールを守るため』の絞りの原則が見えました。
このシーンだとクロスターマンが、ボールホルダーのウィンクスにアタックして、それ以外のセンターバックの2枚が絞る。
このように相手が深い位置でボールを回してる場合は、5バックに可変し、『4カバー+1チャレンジ』のチームの構造が見えるシーンがたくさんありました。
当たり前なことだと思いますよね?
でもこれを90分間、トップレベルの強度で続けるのは、体力的負担だけではなく、脳がついていくことが、難しいのです。
またナーゲルスマンは、交代選手を使うことに対してとてもアクティブで、早い段階から選手交代をして、フレッシュな選手を使う傾向があります。強度を維持できる要因の一つかもしれません。
3つ目は、『チーム全体のポジトラの速さ』
これは、『守から攻への切り替えの速さ』ポジティブトランジションの速さが、ライプツィヒのゲーゲンプレスを支えていると思います。
これは61分のシーン。
アリのフリックをカットしたライマーがボールを奪取。
そこからパス5本でアタッキングサードまで侵入し、シュートは打てませんでしたが、そこまでにかかった時間は、たったの10秒でした。
着目したのは、ゴール前にかけた人数が、5人いるということです。
ボールを奪ったら、今までの空中戦ではなく、いい距離間の地上戦で前進する。
そこに対する
'得点の匂いを逃さない予測'
'スプリントを使うタイミング'
ライプツィヒ+ナーゲルスマンの哲学が見えたワンシーンでした。
新たな『ライプツィヒフットボール』
『3つの速さ+ナーゲルスマンフィロソフィー』
これによってゲーゲン✖️ポゼッションを体現でき、またそれがライプツィヒのストロングポイントになっていると感じました。
第4部 まとめ
今回は、ライプツィヒ中心でノートを書かせていただきました。
創部11年目のクラブ。大きなスポンサーの支援を受けたクラブとして、ブンデスリーガの『嫌われ者』として言われたクラブも、今では変わりつつあります。
32歳のナーゲルスマンと選手たちが共に進化していく『Newライプツィヒ』に反して、エースが負傷でいないこともありますが、モウリーニョのスパーズは、雲行きの怪しい試合となってしまいました。
ライプツィヒは、ベスト8進出。
これからどこまで行くのか、とても楽しみです。
以上で終わります!
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最後までご覧いただきありがとうございました。
では次回もお楽しみに。
細谷龍生
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