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東京マラソン2020に難民支援協会のチャリティーランナーで走ります!

いまさらですが、2020年3月1日に開催される東京マラソンに、チャリティーランナーで出走することにしました。先日、支援先の難民支援協会(以下、JAR)主催のランナークリックに参加して来て、改めて支援が必要だと感じたのでこちらに投稿することにしました。

(20年前にかじった国際法と少しボランティアで在日難民の支援をしていたレベルの知識なので、誤りがあればご指摘下さい…)

そもそも難民とは

”難民”(Refugee)とは、難民条約では「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受けるおそれがあるために他国に逃れた」人と定義されています。日本は難民条約を批准しているため、この定義に当てはまる人(”条約難民"と呼ばれたりします)を庇護する国際的な義務があります。

よく勘違いされるのですが、経済的な理由で国境を超える”移民”(Migrant)とは、定義上区別されています。

JARの説明は https://www.refugee.or.jp/jar/report/2017/09/14-0001.shtml

難民の世界的なトレンド

全世界的に難民の数は増えているようです。

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下の図がわかりやすいですが、やはりシリア内線の影響は大きいようです。左が出国した国で、右が難民として受け入れた国。

出典:UNHCR  https://www.unhcr.org/globaltrends2018/

日本にも難民がいる

その中で日本の難民申請者数も、特にここ数年急激に伸びています。

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出典: 入国管理局 http://www.moj.go.jp/content/001290416.pdf

上記の報告書には出身国ごとのブレークダウンや事例集を見ると、確かに制度の誤用(明らかに条約難民とは言い難い)という人も増えているようなので数だけで判断することは出来ませんが、難民として日本に庇護を求めている人がいるのは事実です。

この方はエチオピア人の元ジャーナリストで、何度か勾留もされていて一刻も早く出国する必要があると身の危険を感じ、一番最初に観光ビザがおりた日本に来て難民申請をしたそうです。地理的に隣接していない日本をなぜわざわざ選ぶのかと思うかもしれませんが、この方のように身の危険を感じている人は一刻も早く国外に出たいため、一番最初にビザがおりた国を選ぶ人も多いようです。ちなみに、オリンピック時はより観光ビザの要件が緩和されるため、2020年に向けてこのようなケースは増えそうとJARの方も言っていました。

ちなみに、難民申請をするには、自分が以下に本国で迫害の危機にあるか証明する必要があり、彼女は事前にそれを知っていたので、勾留の原因になった政府を批判した記事などを本国から持ってきていたようです。それでも一度は申請を却下され、その後、本国への強制送還間際で弁護士が食い止め、東京地裁に控訴し、晴れて難民認定を受けていまは日本で暮らしているとのことです。(詳細は上の記事参照)

ちなみに下の写真は1人の申請者が提出をした、本国への迫害を証明するために提出する書類の束です。自分も昔ボランティアで、この辺の資料の和訳などやっていたので(入管は日本語以外受け付けてくれない)、この厚みは実感があります。

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出典:JARのウェブサイト 

なぜ支援するのか

自分がJARを支援しているのは、そもそもひょんなことから自分が実際に当事者の難民に会うきっかけがあったからというのもありますが、以下の理由があります。

・難民というと海外の話と思う人が多くそもそも知られていない

・公的な支援が無いに等しい

上記プレスでは、国際機関を通して日本政府は去年約1300億円を国外の難民支援に拠出しています。反面、日本にいる難民の支援は、外務省のODAの管轄外なので、この範疇ではありません。ちなみに、JARの予算規模が年間1.5億円で、大半が一般寄付でまかなわれています。

・自分の生活圏で起きている問題である

現在JARでは約600人の難民を支援しているとのことですが、当会で契約しているシェルターは30室にも満たないようで、ホームレス状態の人も多いとのこと。

今回のランナーズクリニックで自分がのんきに準備運動してしていたJAR事務所近くの都心の公園でも普通に寝泊まりしているとのことでいたたまれなくなりました…。

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我々が出来ること

お金での支援が一番自由がきくのでベストだとは思います。

難民支援は文字通り衣食住のベーシックな所から行っており、”食”の部分で多くはフードバックからインスタントなど保存が効くものを譲り受けているようです。ただ、JARの事務所ツアーで見ていて気になったのはハラル認証された食料が異常に少なく、おそらくそういう日本で普通に流通していない食料は買う必要があるのだろうと推測。

そういうことも勘案すると、普通の寄付が一番自由が効くので、是非余裕がある方は↓から寄付を!認定NPO法人なので、寄付控除があります。


ただ、それ以外にもこの年末でできることととして、以下のような形が考えられます。

男性のLサイズ以上の冬服衣料

 上記の通りホームレス化している人もいるのですが、特に大きめのサイズの冬服が圧倒的に足りてないそうです。年末の断捨離のついでに、不要になった服は是非JARへ!

・読まない本を寄付

・サブスクリプション断捨離して、ういた分を月間サポーターに

Netflix、iTunes、Amazonプライムなど、サブスクリプションで気づけが月額の固定額が上がってる方もいると思いますが、使ってないものがあればこの際見直して、是非定額会員になるのはいかがでしょう?

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#東京マラソン #チャリティー #寄付


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