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3年間マスクをさせられた子供たちへ~ろくでもない大人たちを乗り越えていけ~

 この3年間、大人たちは君たちにマスクを無理やり付けさせてきた。学校に通う君たちはいくら苦しくても外すことは許されなかった。家でも否応なしに親から「マスクをしなさい」と言われ続けただろう。

このやり方は完全に間違いだった。
君たちの尊厳は不合理に奪われた。
3年間はあまりに長すぎた

今、それぞれ思うことはあるだろう。今更マスクを外せないとか、僕たち私達の3年間を返せとか。一人ひとり、思うことは違うし言いたいことも違うだろう。
 ただ、これだけは伝えたい。
 君たちは、これから、間違った大人たちを乗り越えて、自分の力で自分の道を切り開く大人になって欲しい。

 君たちにマスクをしろと直接命じてきた大人は、最も身近で信頼すべき親や教師だった。
 だが、親も教師も、「完全に」間違えていたのだ。
 それどころかほとんど全てのこの国の大人たちが、完全に間違えていた。
 さらに悪いことに、国民全員に無理やりマスクをさせることが間違いだったとうすうす分かってきた2023年4月の今でも、その間違いは絶対に認めない。これからも認めることはないだろう。

 これが今の日本だ。

 では、君たちはこれからどうすればいいのか。
 間違えた大人たちとどう向き合っていけばいいのか。

 親が言い続けていたことが間違いだなんてこと自体、受け入れられないかもしれない。でも歴史は繰り返している。人間は間違いばかり犯す。そして、自分の子どもを間違った方向に引っ張る親はごまんといる。世界を見渡せば、歴史を見渡せば、「どうしようもない親」「どうしようもない教師」はごまんといるのだ。
 
 心底腹が立つだろう。
 
 怒ればいい。許す必要はない。
 ただ、正当な怒りを、恨みに変えてはいけない。怒りと恨みは違う。

 少し難しいかもしれないが、いつかわかる日が来るだろうと思い、書く。
君達の尊厳を傷つけた親や教師と心を切り離すのだ。実際に家出をするとか学校に行くのを止めるのとは、違う。どういう意味か?じっくり考えて欲しい。

 そのことに気付いた君は、そこから自分の人生を生きることが出来る。

 そしてとても大事なことだが、
 ろくでもない親や教師のことを恨み、「大人は全部汚い」と言うセリフを吐いて不貞腐れてはだめだ。
「どうせ」と言ってはだめだ。
「大人が汚いんだから俺も汚い生き方をしてやる」とばかり、将来のための勉強や好きな仕事に就く努力を止めてはだめだ。
 
 大人たちへの怒りを自分の糧に変えて君自身が真っ当な人間にならなければいけない。これは君に課せられた義務だ。

 そしてもう一つ。

 身近な大人たちがろくでもなかったことは、全世界の全ての大人がろくでもないことを意味しない。
 君の周りにも、必ず真っ当な大人はいる。その大人を見つけるのだ。

 どうすれば真っ当な大人の存在に気付けるかのヒントを伝えたい。

 それは、君がしっかり目を開いて周りの大人を見ることだ。君にマスクをしろと言い続けた大人への怒りで社会への目を伏せ耳を塞いではいけない。そうすると、真っ当な大人が君に声をかけ手を差し伸べても気付けなくなってしまう。
 親がダメだった。
 教師が最低だった。
 それは救いようもない気分になることかもしれない。

 それでも、「この人の言うことを聞いてみよう」と思える大人は必ずいる。
 
 今、こんな狂った社会に声を上げ、行動を起こす大人は極めて少ない。本当に少ない。少なすぎて、ものすごく苦戦を強いられている。それでも、真っ当な大人たちは、信念を曲げずに戦っている。その姿をしっかり見て欲しい。

 今の日本は沈みゆく船だ。もう逃げることはできない。
 だからこそ、これから社会に船出する君たちは、この日本という国に居続けていいのかも含め、おかしいと思ったら自分で調べ、考え、行動して欲しい。
 「どうせ」なんて言っていられる程、これからの世界は甘くない。
 本当に厳しい世界が君を待っている。

 君の尊厳を守れるのは、君だけだ。

~おわり~

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