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松本祐一 多摩大学経営情報学部 教授

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なぜ、今事業開発(business creation)をついて考えるのか?

 なぜ、今事業開発( business creation )について考えるのか。その必然性と有効性を議論する前に、ひとつの事例を紹介したい。 エニシングの挑戦  小金井市にエニシングというオリジナルの前掛けを企画販売している会社がある。この前掛けは、昔の酒屋さんが身に着けていたような帆布(平織りで織られた厚手の布)の前掛けのことである。有限会社エニシングは社長の西村和弘氏が立ち上げたオリジナルTシャツの企画販売からスタートした。Tシャツ販売でそれなりの実績をあげたころ、西

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      1.「マーケソン」が始まる  今年もNPOサポートセンター主催の「マーケソン」の募集が始まった。 2008 年からスタートし、私自身は 2012 年から関わっているNPOにマーケティングを導入するプログラムである。毎年進化してきたプログラムであるが、今年もリニューアルされている。一番大きな変化は「期間」である。これまでは 4 月にスタートし、 12月の報告会まで半年以上かけて、研修と実践を行ってきたが、今回は 3 か月間に大幅に短縮されている。「マーケソン」という名称には、

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        1.なぜ、モデルチェンジか? 先週の土曜日、神奈川県内のボランタリー団体の中長期計画を研修を通じて策定する「かながわボランタリーエースプログラム2015」の成果発表会が行われた。 横浜や川崎を中心とした多様なNPO法人や任意団体11団体が6か月間の計画づくりの成果を発表した。今回、多摩大学総合研究所で開発した「シンプルストラテジー」の手法をつかって、プログラムを組み立てた。 すべての団体が完璧な5年間の計画をつくれたわけではない。迷いのなかで、なんとか組み上げた団体、

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