オニヒトデ、あまり話を聞かなくなった?
数ヶ月前、ダイビングで久しぶりにオニヒトデを見た。
こうしてみるとなかなか美しい生物であると思う。
一昔まえは、オニヒトデがサンゴ礁を壊滅させる悪者として、有名だった。
最近は、昔ほどその話を聞かない。
実際に少なくなったのか、それとも存在感が薄まったのか。
地球温暖化による海水温上昇、それに伴うサンゴの白化、海洋酸性化の潜在的な無脊椎動物への悪影響、ブラックバンド病のようなサンゴの病気、サンゴを覆い尽くすテルピウス海綿。これらの方が影響が大きいためだろう。
敵は次々に変わるようだが、変わらない敵がいる。人間の活動だ。これが続く限り、サンゴは代わる代わる異なる表面上の敵に標的にされる。
オニヒトデは変わらず、今日もこの海でサンゴを食べていることには違いない。
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