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1億 総カメラマン時代

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

現代におけるスマホ、ガラケーを含む携帯電話の普及率は、総務省の調べで181.7%。凡そ『1人で2台』近くの計算になる。この数値は企業も含んでいるため、1億7009万件と人口を上回る形になっている。

固定電話・ポケベル・PHS・携帯電話と4G【第四世代】まで時代は進んでいる中で、現在当たり前の様に「デジタルカメラを上回る画質」としてスマートホンのカメラ機能は向上している。静止画だけではなく動画もかなりハイスペックに録画できるようになってきている。そんな中、SNSの台頭によって『自己表現を写真や動画で拡散する』時代になっている。

最近のテレビやネットニュースで使用される映像や画像はことごとく「視聴者提供」て書かれてある。火災や事件、あおり運転や悲惨な事故現場など。記憶に新しいのは『茨城県守谷市の常磐自動車道でおきた「あおり運転暴行」事件。8月18日、傷害と強要容疑で茨城県警に逮捕された会社役員の宮崎文夫容疑者(43)と恋人の”ガラケー女性”』だろう。ドライブレコーダーの記録映像も確固たる証拠となったが、容疑者の傍らでガラケー撮影していた恋人の姿が印象深かった。

直近では非常にショッキングだが、『新宿駅南口歩道橋での首吊り自殺』だ。ドライブレコーダーの様に「必要として撮影している」ものではなく、Twitterで拡散されたのは将に「自殺した遺体」だった。その他にも「地下鉄人身事故の画像」などの目を背けたくなるような画像も見掛ける。

いつ何時でも撮影ができる世界になり、それを鉱補油拡散できる時代になった現代において、「人間の死」は『知らなくてもよいもの・見てはいけないもの』から『見せ物』に変わってしまっている気がしてならない。所謂「グロ画像」や「遺体」など、数年前までは『ある特定のURLをクリックすると故意でも過失でも見えてしまう悍ましいもの』だったものが、『見ようと思えば簡単に見られる』という対象に変わってしまっているのだ。

これはとても恐ろしい事で、「人間の死体に慣れてきている」ということだ。戦地アフガニスタンで生まれ育った子供は、何の躊躇いもなく銃口を人に向けて引き金を引く・・・と言われるが、慣れてしまった現代人はまるでそれが好奇なものであるかのように携帯電話を向けて撮影ボタンを押す。

一時低能な奴らが拡散して大損害をもたらした「バカッター」たる全く理解できない行動。それらの多くが「目立ちたかった・有名になりたかった」と答えている。

この著しくモラルの低下した平和ボケ日本で、見るも見ないも、撮るも撮らないも個々の判断になってしまっているのだが・・・。

余りにもお粗末だ・・・。

りゅうこころでした。ryukokoro


重度のうつ病を経験し、立ち直った今発信できることがあります。サポートして戴けましたら子供達の育成に使わせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。