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日本で報道されない今ミャンマーで起きていること

ミャンマーに自由を
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「キイツカイ」な彼女は話す。

明るく、笑い声を上げながら。

彼女は、今、戒厳令の出された
ミャンマーの首都、ヤンゴンに住んでいる。

日々、エスカレートする軍の攻撃。

先日は、一晩で30名が
軍に撃たれて亡くなった。

多くの遺体は、頭を至近距離で撃たれて
頭が欠け落ちている。

19歳の少年が捕まり、
頭の頂点から股まで、まっすぐに引き裂かれ、
縫い合わされた死体となって、次の日に戻ってくる。

NLDのイスラム教信者が連れ去られ
翌日、取りに来いと警察から連絡が入る。

家族が引取にいくと、真ん中で割かれ
縫われた死体を渡される。

殺されているのは、何も悪いことを
していない人たちだ。

私やあなたと、なんの違いもない
普通の人たちだ。

夜。

警察や軍に、連れ去られないように
住民は、自警団を作り、
見回りをしている。

その警備をしている住民が
毎日、銃で撃たれ殺されている。

武器を持たない市民が
至近距離で撃たれ続けている。

街の至るところに死がある。

国中が、死で溢れている。

つまりは、戦場だ。

武器を持つ、軍と警察に、
何も持たずに立ちはだかる民衆の戦争だ。

彼女は、言う。

「今日は、撃たれて怪我をした人や、
亡くなってしまった家族のところに
寄付をしに行ってきました。」

と。

これが、今の彼女の日常だ。

彼女は、毎日、どこで何人が死んだかを
日本にいる私に、伝えてくれる。

凄惨な死を切り撮った写真と共に。

悲しみに泣く、人々の写真と共に。

あまりの酷さに、

私は、言葉を失う。

掛ける言葉がいつも見つからない。

いたたまれなくなる。

でも、それが今の彼女の日常だ。

キイツカイな彼女は、

明るい笑い声とともに、彼女の日常を
教えてくれる。

なんだか、その明るい声に
励まされているのは、
こちらのようだ。

私は、無力です。

どうしようもなく、無力です。

・・・・・・・・・・・

日本が大好きで
日本を愛している彼女は言う。

「韓国がヒーローになっている」

韓国では、多くのアーティストが
ミャンマーの人々への歌声を届けている。

韓国国内で、毎日、デモをしてくれている。

テレビでも特番が組まれて放送される。

僧侶が、祈祷を上げている。

だから、今、ミャンマーの人たちは
韓国に希望を見ている。

これだけ酷い状況なのに、
何もしてくれない国際社会。

国際社会から見捨てられたかのように
思っている中で、この韓国の行動は
人々に勇気を与えている。

戦争が終わったら、
何をしたいかを聞けば、

「韓国に旅行に行きたい。」

というのが一番になっているそうだ。

韓国の行動には、もちろん計算もあるだろう。

でも、だから、何だ。

人々が今、求めている事を
愚直にしているだけだ。

助けを求めている人たちへの
愛ある行動は、評価されて然るべきであり
その見返りも当然ある。

戦争が終わったら、

韓国のKpopを聞き、
韓国のドラマを見て、
韓国の製品を買い、
韓国の企業に就職し、
韓国に旅行に行く。

義理堅いミャンマーの人たちは
そうするだろう。

では、

我が国、日本はどうだろう?

対ミャンマーへの投資額が西側諸国で
最も大きい日本は何をしている?

日本は、つい先週、軍のトップと
日本大使が対談した。

現状への懸念を伝えつつも、
20億円の難民支援を約束した。

その20億円の支援は
赤十字などを通して
行われると言われている。

しかし、そのお金は軍に1円も
渡らないのだろうか?

多くのミャンマーの人たちは、

「日本が軍に賄賂を渡したのでは?」

と、疑っている。

「日本はこのタイミングで何をしているの?」
「軍に賄賂?」

という不信感だ。

そして、日本の外務書は、

「ミャンマーの外相と対談した」

と、公式フェイスブックで発表した。

それを見て、ミャンマーの人たちは憤った。

「外相とはなんだ!」

と。

「私たちが選挙で選んでいない
彼は外相ではない。偽物だ。

日本は、軍を正式な政権と
認めているのか?

完全にそう見えるぞ」

と。

日本政府の認識がだだ漏れに
なったのだ。

政府は、官房長官の談話で
否定したものの、何も寄り添えていない。

戦っている市民ではなく、軍の方を見ながら
仕事をしている。

お金の流れ方への釈明も
はっきりとしていない。

訂正も、釈明も圧倒的に不十分だ。

間違いなく、軍と中国とアメリカを向いて
仕事をしているのが日本政府だ。

市民を見ていない。
だから、こうなるのだ。

政府は、ミャンマーへのODAは
中止したという話もある。

それは、事実上の、経済制裁だと見る
人たちもいる。

しかし、軍を刺激しないために
経済制裁という言葉は絶対に使わない。

軍とのパイプを切らないためだと言う。

最後の逃げ道として、日本を残しておこう
ということだろう。

だか、何かおかしくないだろうか?

日本はこれでいいのだろうか?

私は、この分かりづらいやり方が
良いとは全く思わない。

・・・・・・・・

今、一番の課題は、

この状況が長く続けば

ミャンマーの雇用が失われていくことだ。

外国企業は、撤退をするだろう。

その時、大量の雇用が失われる。

つまり、多くの人が食べていけなくなる
ということだ。

今、デモの最前線にいるのは
若者たちだ。

彼らは、既に、かなり貧しいようだ。

なんとか、

私たちに、支援できることは
ないのだろうか?

つくづくそう思う。

・・・・・

最後に、お願いです。

まず、この音声を聞いて欲しいです。

そして、日本からできることを
今後、やっていくつもりです。

その時は、応援よろしくお願いします。

ミャンマーで危険な目にあっている皆様の
安全と事態の収束を心から願っています。

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