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「高校生の息子は何を学ぶのが良い?」

伊勢です、

最近、興味深い質問を頂きました。

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高校3年生の子がいます。
今年度の就職は大変そうです、、
これからのために学んだほうが
いいものなどありますでしょうか?
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せっかくなので、答えていこうと思います。

・・・・・

今年の就職は間違いなく
大変だと思います。

学びたいことを学ぶのが
良いと思いますが、

本人に気持ちがあれば
留学させるのも良いと思います。

自分に自信を失っているようだったり
自分が何者か迷っているようでしたら

デンマークのフォルケホイスコーレに
留学するのが良いと思います。

インターナショナル・フォルケホイスコーレ
だと、外国人でも学費の補助などが
手厚かったと思います。

フォルケホイスコーレというのは
大人になってもいつでも行ける学校なのですが
自分を見直すという意味でとても機能していると
思いました。

日本からの留学生も何人かいたのですが
親や先生に薦められたのではなく
自分で調べて来たと皆言っていました。

日本で引きこもり気味だった子や
自分が出せずに苦しんでいた子が
象徴的な言葉を言っていたのですが、

「ここに来てから、自分に自信を
持てるようになった」

「最近は自分はイケているかも
しれないと思うようになってきた」

「毎日が楽しい」

と、言っていました。

この言葉に全てが込められているように
思うのですが、とても素晴らしい環境だと
思います。

フォルケホイスコーレは3校ほど
周って先生たちの話を聞いたのですが
デンマークの教育に関する考え方は
本当に好きだな、と思いました。

細かい話もあるのですが、
上記の言葉に全てが込められていると
思いますので、詳しくは割愛します。

・・・・・・

本人が既に前向きで挑戦心に
溢れているのであれば、

20年後を見据えた勉強をさせて
あげるのが良いと思います。

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20年後の世界と仲良くするために
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インターネットが世界を変えたように
彼らが最前線で活躍する20年後は
また世界は変わっています。

IT革命が本格的になったのは
2000年の頃なので、時代がシフトするには
20年ぐらいはかかります。

コロナで完全にインターネット
(オンライン)がビジネスでも生活でも
メインの時代がやってきました。

この状態というのは20年前には
想像もできない世界だったと思います。

私自身は、偶然にもインターネット
そしてマーケティングという
現在最も求められるスキルを20年前に
学ぶ機会を持てたので本当にラッキーだったと
思っています。

では、今から20年後を考えたときに
現在のインターネットや
マーケティングのようにコアとなるものが
何かと言うと、、

間違いなく断言できるのは
「AIの時代になる」
ということです。

AIが時代にどんな変化を
もたらすかについてですが、

ロボットがどんな変化を
もたらしたかを思い返すと
分かりやすいかもしれません。

ロボットができた結果、
私たちは単純労働の多くから
開放されました。

ブルーカラーの仕事の価値が
減ったと言えるかもしれません。

作業系の仕事はロボットが
メインになり人は補助になりました。

その結果、ブルーカラーの仕事は
誰でもできる仕事となり価値が減り
あまり稼げなくなりました。

念の為ですが、仕事に貴賤はなく
どれも尊いと私は考えています。

あくまでも市場の原理としての
価値=お金という意味で
ブルーカラーが稼げなくなった理由を
話しています。

その結果、労働者がどこに向かったかというと
ホワイトカラーの仕事が価値があるとなりました。

ホワイトカラーの仕事とは
何だと思いますか?

それは「経験」を価値とする仕事です。

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経験がお金になるのが現代
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経験こそが、価値であり
だからこそホワイトカラーは
稼ぐことができます。

例えば、お医者さんの診断、
弁護士さんの裁判、
コンサルタントのアドバイス、

どれも経験が価値となり
お金が生まれます。

社内業務に関してもそうです。

経験があるから適切な資料をつくれる、
経験があるから適切な営業ができる、
経験があるから適切な接客ができる、

一つ一つの仕事が経験によって
成り立っていたのが分かると思います。

だから、年功序列なんです。

先輩の方が経験値が高いから
価値があるのです。

入社したら、先輩の経験を
分けてもらいながら
先輩のコピーになるのが
まず目指すところです。

こうして、人材育成が行われて
来たのです。

しかしながら、このホワイトカラーの
仕事のコアである「経験」の価値が

これから20年をかけて
大幅に下落していくことが
決まっています。

経験ではお金をもらえなくなります。

それが、AIの時代です。

AIが何かといえば、
「経験を積めるロボット」です。

ロボットなのに経験を自分で
積んで答えを出すことができるのです。

現に医療の現場などでは、

AIがレントゲンを読み込み
血液検査の情報を読み込み

「診断をする」

結果、医者が診断するより
間違えないという事が起き始めて
います。

世界一の囲碁の達人に
アルファ碁というAIロボットが
勝利をしてしまったのが2015年です。

写真の中から正解を見つけるのは
人間対AIだと、圧倒的にAIの方が
間違えないという結果が出ています。

人の経験がAIの経験に勝てない
時代が来たということです。

これが、AI革命の一番の肝だと
思います。

人間の価値であった経験の価値を
ゼロにしてしまうのがAIです。

仕事の意味がガラッと変わってしまいます。

そして、先輩後輩に何の
意味もなくなります。

既に、経験ではなく
「知識」の分野では

先輩に聞かなくても
グーグルが教えてくれるように
なっています。

先輩の権威は落ちつつあります。

学校の先生に質問しなくても
グーグルが教えてくれるのですから
権威もそれは落ちます。

しかも、先生よりグーグルの方が
正解を教えてくれるわけです。

知識を独占することで
権威とお金を持つのはもはや
不可能な時代になりつつあります。

今度は、経験の価値が
どんどん下落していく時代が
くるということです。

先輩の経験からくるアドバイスより
AIのアドバイスの方が正解、
そんな時代が20年後です。

先輩後輩とうい概念は失われて
いきます。

それに備えて、私たちも生き方を
変えていく必要があると思います。

これからは、全ての仕事で
AIが使われていくようになります。

AIに放映前のテレビ番組を見せると
今でもほぼ誤差なく視聴率を割り出せる
時代になっています。

冷蔵庫の中身を自分で判断して
最高のレシピをAIが判断してくれるように
なりつつあります。

マーケティングや広告づくり
デザイン、音楽、料理、

クリエイティブな仕事と言われる
分野にまでAIが使われるようになります。

身近なところでは、

私たちはどこかに行くときに
グーグルマップを無料で使い
道順を教えてもらっていますが
あれもAIに教えてもらっているのです。

無料でです。

つまりAIのアドバイスも
どんどん無料になっていくので
経験の価値は更に下がって
いくことになります。

・・・・・・・

この変化を一言で表すなら

『経験=過去は価値を持たず
創造=未来が価値を持つ時代』

が、20年後の世界と
言えると思います。

過去に生きるのはAIに任せて
人間は未来に生きようということです。

口でいうのは簡単ですが
かなりのパラダイムシフトが
必要になってきます。

しかも、過去から予測できる未来、
過去の延長線上に描く未来ではなく

もっとぶっ飛んだ未来を描こう
ということです。

究極、20年後に最も価値がある
人材とは、

「ぶっ飛んだ未来を描ける人」

ということになると思います。

なぜなら、予測可能な範囲であれば
AIが正確に改善案を出してきます。

それは経験を売りにしてきた
ホワイトカラーの仕事がAIに
とって変わられる事を意味します。

そんな時代に、右斜45度から
とんでもない革新的なアイデアを
投げられるかどうかです。

例えば、イーロン・マスクは
火星に移住するためにロケット事業を
していますが、

火星に移住というのは
AIには描けない
かなりぶっ飛んだ未来だと
思います。

そして、その革新的なアイデアは
とてつもない利益と生産性を生む
可能性が高いということです。

コツコツの改善で生産性や利益を
高めるのではなく
(↑これが現在の仕事の目的)

とてつもない未来を描くことで
生産性や利益を大幅に高める
(↑これが未来の仕事の目的)

ということになってきます。

AIの時代、
そして人口減の時代に
価値があるのは

再生産が可能な改善アイデアではなく
根本から常識を覆すような革新的
アイデアである

ということです。


・・・・・・

ということで、

高校生の皆さんが何を学ぶ
必要があるかと言えば、

ひとつは、

「創造力=クリエイティビティー」

ということになると
思います。

そういう意味で昨日お話をした
ワイルドな自然の中での保育園
というのが意味を持ってくると思います。

根本的な考え方として、

かなりパワフルな脳のOSを幼少期に
つくらないと、なかなかぶっとんだ
アイデアを出せないと思うからです。

ただ、

クリエイティブになるにも
ベースというのが必要になってきます。

例えば、

現代は、マーケティングの価値が
めちゃくちゃ高まっている時代です。

なぜならば、それぞれの個性を活かした
仕事をするためには、それをお金に変える
必要があるからです。

平たく言うと、

好きを仕事にするには、
マーケティングが必要だと
皆が気づき始めているからです。

なので、アメリカの大学生の多くは
マーケティングを学びたがり
就職先でもマーケティング会社が
大変な人気となっています。

しかし、、、

しかしです、、、

マーケティングを活かすには
インターネットの知識が多少なりとも
必要になります。

WEBの知識あっての
マーケティングなのです。

この2つはセットになったときに
とてつもない力を発揮します。

コロナ以降ますます力を
発揮しています。

ですから、、

インターネットがベースなのです。

この例で置き換えると、

クリエイティブを活かすためには
その時代のベースとなる知識が
必要になります。

AI時代の価値であり武器が
クリエイティブだとしたら、

そのベースとなるのは何か?

ということです。

ここを高校生は学んでおけば
20年後に最前線に立つことができます。

それは、

データ解析であり、
データサイエンスの分野

ということになります。

AIの餌が何かというと
データです。

AIは、データを食べないことには
答えを出すことができません。

AIの食料は、情報・データなのです。

なので、

個人情報を利用するのが
どうのこうのと言われるように
なったのです。

グーグルマップがあれだけ
精度が高いのは、

どこよりも大量の移動データを
AIが食べているからです。

現代は、石油がないと
電気もないし、車も走らないので
石油が大事ですが、

AI時代には、データが
何より原材料になります。

そして、

クリエイティブを発揮するには
大前提としての

データサイエンスや
データ・アナリティクス(解析)

の知識が必要になりますし、

その知識がないと、
世の中の根本を変えるような
アイデアは生まれないと思います。

『データサイエンスや
データ・アナリティクス(解析)』

これは必須で勉強することをおすすめします。

ということで、

===================
『クリエイティビティーを磨く事』
『データを使いこなせる知識を持つこと』
===================

この2つを高校生が学ぶと
20年後に面白いことになっていると
思います。

・・・・・・・

本来、教育というのは30年後の
社会がどうなっているかをベースに

今何を教えていくかを考えるものだと
思うのですが、

それが国の主導でできていない日本は
将来が苦しくなると思います。

であれば、

自分たちで、それを少しでも
やっていくしかないと思います。

私たち、ひとりひとりの意識が
変われば、教育を少しずつ変えていくことも
できると思っています。

今日のメールを通して
少しでも未来を想像してもらえたら
嬉しく思います。

共に未来を創る仲間を
このサロン内で少しずつ増やして
いけたらと思います。

知りたいこと、質問、ありましたら
ぜひ、こちらのメールに返信してください。

お読みくださりありがとうございます。

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未来とビジネスを学ぶお伊勢さんサロン
https://rise-land.com/oise/salon2/
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伊勢隆一郎

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