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検温器がコワい

新型コロナウイルス対策で、非接触型検温器をあちこちで見かけるようになった。
自宅から一番近い某ショッピングモールでは、店内入口各所に必ずスマートフォンのようなサイズの検温器が消毒液とともに設置してある。
検温器が出始めたころ、絶対ではないが一緒に訪れた次男とともに興味本位でやってみる?とその検温器の前に立ってみた。
次男は画面枠が緑、平熱。私は、ピーと音が鳴って画面枠が赤、37.6度だった。
はっ?!と思い、私はその場をすぐ立ち去った。なんで?別に具合悪くないけど。平熱以上だった人の画像ってもしかしてしばらく保存されてる?ぐるぐる考えて、運転中にずっと日に当たっていたからだということで勝手に納得した。

また別の日、とあるレストランに食事に行った。そのレストランはハンディー型の検温器で検温していた。おでこ付近でピッというものだ。
その日は37.0度。店員さんに「うん??」と言われたが、まぁ平熱内なので通してもらえた。

私は朝は35度台の低体温だ。夏はあまり感じないけれど、ついでを言うと冷え性だ。体のためにも平熱を上げないとなぁと思っていたが、特に何の対策もしていなかった。それなのに、なんだこれ。
私はすっかり検温器恐怖症になった。検温してから入店するような店舗はほとんど行かなくなってしまった。

子供が夏休みに入った。特別な夏ということで、我が家は帰省をしないことになった。次男は小学校最後の夏なので色々出歩こうと思っていたが、それもままならず。だからと言って、自宅にこもっていては休校中となんら変わらない。いくつか外出先を提案したがこんなご時世なので、とか言って自宅ゴロゴロを喜んでいる次男が行く、と言った数少ないうちの一つは映画だった。

映画館・・・検温器だ。しかも絶対。さてどうしようか。もちろん体調は悪くない。むしろ良い。映画館に向かう車の中、冷房をガンガンにかけた。保冷剤も持ってくれば良かったか。
駐車場から店舗入り口の検温器。とりあえず計ってみよう。
次男は緑枠の36.8度。私は・・・ピーッ。赤枠37.8度。
過去最高。なんで?!
まずい。まずい。映画館前の検温器でも引っかかったら入館ご遠慮願います、だ。次男に1人で映画見に行ける?と聞いてしまった。

とりあえず冷たい飲み物を飲もう。それでおでこを冷やしてみよう。
あの検温器って体のどこを検温してるの?おでこで合ってる?
緊張で熱が上がってたらどうしよう。
次男、36.6度。私・・・36.8度。
良かったー!!
映画はめでたく、次男と楽しく観ることができた。

帰宅後、検温してみる。自宅の体温計は1分以上かかって計測するものだが、36.4度。
もう非接触型検温器はトラウマでしかない。
検温器がコワいのはしばらく続きそうだ。

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