マッシブ・タレント

久しぶりにニコラス・ケイジが新作に出てるんだと思い、Amazonプライムで見始めました。

お話は、多少落ちぶれつつある大俳優ニコラス・ケイジを本人が演ずるというもの。実生活でも、浪費癖のせいで借金を抱え、その返済のためにマイナーな作品にも多数出演して借金を返したと、今回ネットで調べて知りました。納得!大俳優なのに結構、変なカルトっぽい映画にでてるなぁ、と思っていたら、そういうことだったんですね。

冒頭で、映画プロデューサーに自分を売り込むため、頼まれもしないのに、脚本のセリフを覚えてきて、レストランの車寄せで大熱演するシーンとか、イタすぎて泣けてきますが笑えます。

また、最初の方で、愛するティーンエイジャーの娘の誕生パーティーで、娘を思う気持ちをつづった自作のうたをピアノで弾き語りするシーンが、余りにもイタくて、同じく娘を持つ身として同情しつつ、失笑を禁じ得ませんでした
😭

さすがニコラス・ケイジだと思い、引き込まれて最後まで観ました。作品の中で、自らを憑依型俳優と称していますが、大物なのにカルトっぽい雰囲気をかもし出す稀有な役者ですよね。

本作の中では、ニコラスの大ファンのスペインの富豪ハビが、マヨルカ島にある豪邸にニコラスを呼んで、2人の友情が生まれつつ、ハビを犯罪組織のトップと疑ったCIAの依頼をうけたニコラスが犯罪組織との戦いに巻き込まれていくというもの。話の設定自体は普通なのですが、時々、ニコラスとハビが急に映画の真似を大袈裟にやったりとか、ハビのニコラスオタクとして熱の入れようがヘンテコなコレクションとして披露されたりして、妙にハマる面白さ。

なお、2人で好きな映画ベストスリーを語っていて、最後にパディントン2が出てきて、最初バカにしていたニコラスが見終わって号泣していたのも大笑い。やっぱりパディントン2は世界的名作だったんだ!

富豪のハビ役はペドロ・パスカルというチリ出身、アメリカ育ちの俳優だそうですが、なかなか良い感じです。

私はリーヴィングラスベガスという、酒を飲みまくって死のうと決意した男と娼婦の愛を描いた映画以来、ニコラスの魅力に取り憑かれましたが、久しぶりにニコラス・ケイジの怪演を楽しみたい方には絶対おススメ!

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