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読書感想文

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記事一覧

3行読書感想文|ワーク・イズ・ライフ 宇宙一チャラい仕事論

1.<仕事>を人の二倍三倍やるなんて当たり前。 2.<勉強>を強制するのは自分。自分が自分に…

白波 龍
1か月前
5

他人の本心なんて考えるもんじゃない|読書「本心」平野啓一郎

※ネタバレにご注意ください。 |あらすじ冒頭は、母をAIで再現する場面。 技術的にはかな…

白波 龍
2か月前
4

決断は、心の声を聞いてから。|日日是好日

「やめる」「やめない」は、どうでもいい。 大切なのは、自分の中の声に素直でいるということ…

白波 龍
4か月前
5

【読書】本日は、お日柄もよく(原田マハ)『スピーチで泣けるとは』

この本を読んだきっかけは、樋口日奈さんです。 樋口日奈さんのことはまったく知らなかったの…

白波 龍
6か月前
11

【読書】三四郎(夏目漱石)『おれも度胸のない男だったなぁ』

  度胸のない男のことを一冊かけて読まされているようだった。 それが文学なのだろう(知ら…

白波 龍
7か月前
7

【抜書#1】金子みすゞ名詩集

  わたしのまわりは「あたりまえ」にあふれている。 だけど、何ひとつ確かなことはない。  …

白波 龍
8か月前
6

【読書】外套(ゴーゴリ)『自信と傲慢の境界』

※出来るだけ、自分なりの読みをしてみる。 極寒のロシアの必需品「外套」が、纏う人間の性格を変える。   清書だけが生きがいの地味な主人公が、 綺麗な外套が手に入ることで急激に惑わされる。   一方、事の元凶である人物は、 外套を失うことで本来の自分を取り戻す。   思いもよらないモノを手に入れて舞い上がり、自分を見失う。 自分はモノを持っている人間で偉いんだと、傲慢になる。 いつの時代も人間は変わらない。   * * *   近藤康太郎の聖地巡礼ではない

百冊選書(自分用)

近藤康太郎リスト(🔴:購入、🔺:電子購入、🔵:読了、📒:抜書) ▼ 海外文学 1.ミゲル…

白波 龍
8か月前
5

【読書】羅生門(芥川龍之介)『なら、しゃあないよなぁ!』

※学校の教科書的な読みは、頭のいい人にお任せします。   これは、奴隷が盗人にクラスチェ…

白波 龍
8か月前
8

【読書】異類婚姻譚(本谷有希子)『結婚ってなんだろう?』

  「いや俺は自分の顔が妻の顔と似ていると思ったことはないな。」 と、のっけから同意でき…

白波 龍
9か月前
1

【読書】運転者(喜多川 泰)『運を転じるには機嫌よく!』

アマプラになっていたので、なんとなくシリーズを再読している。 また泣けてしまった。 仕事…

白波 龍
1年前
5

【読書】ライフトラベラー(喜多川 泰)『人生の秘訣は自分が自分の好きな人になるこ…

喜多川 泰さんの本は好きで、シリーズはほぼ読んだ。 ふと、また読みたくなったのでアマプラ…

白波 龍
1年前
4

【読書】聞く習慣(いしかわゆき)『部下との対話で気をつけたいこと3つ』

部下と対話する必要があり、参考のために読んでみた。 忘れないために、書き留めておく。  …

白波 龍
1年前
3

【読書】野火(大岡昇平)『希望が見えない息苦しさ』

感想をひとことで言うと、「息苦しかった」。 本を読めなくなったのはこの本の影響かもしれない、とさえ思う。   舞台はフィリピンの島で、日本から遠く、逃げ場のない世界。 出会う人との会話は、死に繋がる危うい緊張感が潜む。 孤独な状況と、自分自身との対話や思考も重い。 とにかく未来に希望がある気がしない。 ページをめくるのに力がいる。   また、風景の描写や土地の描写が細かい。 その緻密さは、よく理解できないくらいなんだけど、 密林や、小川や、高原の景色が意