にっき(8/12)

さて、今回は普通のにっきを。

1、8/10

 野獣の日だが仕事をしていた。
 漠然と体調不良が続いており(夏のせいもある?)、平日に仕事をこなしきれなかったので仕方ない・・・
 大学時代の友人と夜ごはんを食べにいくことに。
 LLMの活用で株価の予測を立てられないかという話をしていた。

 彼が紹介してくれた論文はこちら。
 東大の論文らしい。すごい(小並感)

 ニュースに関する株価予測のモデルは既にあるものの、解釈性と価格予測が両立できていない。
Sequental Knowledge guiding-prompt(SKGP)という技術を用いてLLMFactorを抽出し、既存手法を大きく上回る予測性能を確認した。というもの。
Good news is bad news.となるのか、Good news is good news.となるのかはかなり難しいところである。中小型の個別株であれば、需給と緩やかな相関がありそうだが・・・

寄り道してSKGP、LLMFactorについて備忘のためまとめると、このようなものらしい。引用のお作法に反するかもしれないが、直に翻訳を投下する。

我々は、背景知識を株価変動予測のプロセスに活用する革新的な戦略として、逐次知識誘導型プロンプティング(SKGP)を提案する。基本的なプロンプティング手法とは異なり、SKGPは空欄を埋めるアプローチを採用し、プロンプトテンプレートの豊かさを高めるために最小限の背景知識を利用する。
- 新しいフレームワーク - LLMFactor: 本研究で開発されたLLMFactorフレームワークは、動的な時間的変化を解明するためにLLMに由来する因子を利用する。このフレームワークは、市場トレンドに対する深い洞察を提供し、ファクター分析を容易にする、金融アプリケーションにおいて価値あるツールであることが証明されている。

1 Introduction部分の一部翻訳(DeepL使用)

プロンプト・エンジニアリングにより、LLMは慎重に作成されたプロンプトを通じて、さまざまなタスクに効果的に対処することができる。
LLMはプロンプトエンジニアリングによって しかし、それぞれのタスクに最適なプロンプトを特定することは困難である(Liu et al、2023).
この課題は多様なプロンプト戦略の探求につながる。例えば、(Wei
ら, 2022)は、LLMの能力を向上させるために、一連の中間推論ステップを含む思考連鎖(CoT)アプローチを導入している。
LLMの能力を向上させるための一連の中間推論ステップを含む。
一方、(Liu et al、2022)は、生成された知識プロンプトを提案する。
言語モデルを通して知識を生成し、この生成された知識を質問に答えるための補助入力として使用する技法を提案している。
もう一つの一般的な技法の検索支援型生成(RAG)(Lewiset al., 2020)は、外部の知識をLLMに組み込む。LLMに組み込む。これらの手法に触発されて、我々は、金融予測の精度を高めるために設計された、新しい逐次知識誘導型プロンプトを提案する。

2.3 Prompt Engineeringより一部翻訳(DeepL使用)。

長文の訳が飛び気味になっていたり、関係詞を含む文の前後関係等の訳がうまくできておらず、やや翻訳が怪しい気がするが、ニュアンスは掴めたので良しとする。
前回ソラストの決算レポートをChatGPTに書かせたのは検索支援型生成(RAG)とzero-shot CoTプロンプトを用いている。
渡す情報をもう少し増やしたり、もう少し色んな指示ができたりしたかなと落ち着いて見返してみると改善点が多いレポートだが、初回のレポートとしてはまずまずということにしておきたい。

 また話が飛んでしまったが、SKGPで穴埋めさせて各ニュースの与える影響をひたすらファクターとして収集したLLMFactorが、既存手法を上回る結果が出たというもの。

 個人投資家としてはSKGPを用いて、買い、売りの議論のたたき台にするのが良いだろうか。Factor化まではなかなか難しいが、自分の出した結論を再考する要素として使うことはできそうだ。

 私がLLMと投資について以前読んだ論文はこちらの論文。
 誰か投資系インフルエンサーが取り上げていた気がする。

 LLMは人間をはるかに上回る情報量を蓄積させることができるから、それを元に最適な判断を取れるLLM投資エージェントを作れるのでは・・・?という研究。
 発想自体は面白いが、パラメータ数をいたずらに増やして本当にいいLLMができるのかというのは難しい。株価の検証に使われたのが、TSLA、MSFT
、AMZN、NTFLというのもまた難しい会社群で、いくつかのモデルを使用しても実際あまりいい結果は得られていない。
 例えばTSLAはイーロンマスクの発言で株価が上下するミーム株的な側面を持つため、株価の動きを当てるのは難しいだろう。
 βの低い中小型株あたりで再現性があるかどうかというのが興味のあるところである。とはいえ、それでは研究資金が引っ張れないのかもしれないが・・・
 とはいえ、今後の研究が楽しみな分野の一つである。
 
 あくまでこうした研究が進んでいるよという感じで、人間のトレーダーで成功している人は移動平均線と需給しか見ない人も多くいるので、どちらかというと私自身の投資に使うファクターもシンプルな方向を目指していきたい。
 将棋に例えると、AIを活用した最新の角換わりではなく、昔から慣れている振り飛車で勝負したいといった感じだろうか。こう書くと身の丈に合っている気がする。

2、8/11

 かにさんの家で稲庭うどんを食べた。
 何者かによってかにさんの家に稲庭うどんが6kg送られてきたらしく、それを消費するために今回は集まった。
 いつものようにたわいもない話をしてうどんを食べていた。
 現状の8月の投資パフォーマンス(評価益ー150万、確定ー60万ほど)を報告すると、周囲が凍り付いていた。
 自虐ネタで滑ってしまい、もしかして周囲が思うより深刻なのか・・・?と思ってしまった。あまり悲観していないのは良くないのかもしれない。
 どうやったら彼女ができるのかという話が結構上がったのにびっくり。
 正直自分に彼女ができる気は全くしない。
 女心は秋の空というが、今は夏の空の方が近いのではないかというくらい振り回されることが多く、振り回されているうちに心が折れてしまう。
 極度に振り回されなかったり、振り回されても愛することができたりする人に出会えればよいが、なかなかそれが難しい。
 今後孤独で生き続けることを考えると、人生の出口戦略も考えないといけないのかもしれないなあ・・・

3、8/12

 酒も残っていたが、終電で帰宅した後noteを書いていた。
 ソラストは株主総会に参加したので、決算の振り返りは絶対に出さないといけないと思ったし、今週の株の振り返りを出さずに休むのは個人的にはあり得ないので慌てて書き上げた。
 ちょっと粗さが残るが、なんとか書き上げることができたので良しとする。
 そんなこともあり、疲れていたのか日中は爆睡していた。
 たまにはこういう日もいいものである。


毎週色んなイベントがあってありがたい。
参加してくれる人、誘ってくれる人にはとても感謝している。
今週もハードな日々になることが確定しているがなんとか耐えていきたい。ではでは。


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