call vs push(short stacks)(日本語版)

オールインにどんなハンドでコールしたらいいのか？
難しいですよね。厳密な期待値は計算できないと思う。(自分がしらないだけかもしれないけど)今回の計算は近似値として参考にして欲しい。
細かい数字についてはどうせ実践では使えないので雰囲気でやっていきましょう。
２つの場面について考察していきます。最後に一般的な場面での考え方と判断材料になるEV表と使い方の説明をします。
いろんなレンジ表ってコールレンジは書いてあるけどその期待値って書いてないですよね。それを何パターンか計算してあります。
piosolver　pro版でのプリフロップ計算について追記しました。
参考資料については近日中に整備予定です。短時間でサクッと使えるツールにしていきたいと考えています。

『それを言ったら戦争だろうが！！！！』その１

トーナメントの中盤、インマネまではまだ遠い。
自分のスタックは10bbちょいである。右隣のプレイヤーも同じくらいのスタックだ。
彼は初心者のようでさっき友達からアドバイスを貰っていた。
『10bbになったら上位30％でオールインだよ』
彼はそのアドバイスを受け入れて携帯でアプリを開いた。
画面はこんな感じだ。

そして時は満ちた。
自分がBBで彼はSB。ボタンまで全員降りた。
SBは「オールイン！」と言い全てのチップを前に出した。
彼が上位30％をカンニングしている間に自分も10bbのコールレンジをカンニングしてある。しかも有料アプリだ！

問題・SB,BBはともにエフェクティブスタックが10bb。アンティは1bbある。
SBは上位30％のハンドでオールインをしてそれ以外は降りる。
それに対してBBがコールして期待値がプラスになるものを以下の選択肢より全て選びなさい。
(1)A6o   (2)89s   (3)JTo   (4)Q5s   (5)22   (6)Q9o

『それを言ったら戦争だろうが！！！！』その2

トーナメントの中盤、インマネまではまだ遠い。
自分のスタックは7bbちょいである。左隣のプレイヤーは15bbくらいある。
左隣のプレイヤーはなんとsnap shoveの使い手。これは厄介だ。
同じアプリの使い手同士の戦いが始まろうとしている。
左隣のプレイヤーがUTGから「オールイン！」
当然だが彼はsnap shoveのレンジ通りに入れてきている。

そしてSBのプレイヤーまで全員降りた。残すアクションはBBの自分だけ。
悩む必要はない。使えばいいんだ、あいつも使っているんだから！
そう思って携帯を覗き込む。

問題・UTGは15bb,BBは7bb。アンティは1bbある。
UTGはsnap shoveのレンジ通りのハンドでオールインをしてそれ以外は降りる。
それに対してBBがコールして期待値がプラスになるものを以下の選択肢より全て選びなさい。
(1)A4o    (2)JTs   (3)KTo   (4)K8s   (5)22

解答と解説

有料ソフトが間違える訳ありません。間違えるのは使っている人の方です。
選択肢の全てがsnap shoveのレンジに入っているから全てが期待値プラスなはずですよね？実際にこういう使い方をしている方もいるのではないでしょうか？でも答えは違います。そもそもの使い方が間違えていますよね。
それぞれの場面について検討してみましょう。