飼い主か、機械か。犬の散歩を巡るAR
朝7時、朝焼けのなか不思議な車を見つけた。田んぼのど真ん中をゆっくり進んでいく軽自動車。運転するのは年老いたおばあちゃん。歩くよりもゆっくり、少しずつ進んでいく。どこかへ向かっているのだろうか。
遠くから見ていたから気づかなかったけど、車の後ろから小さな白いもふもふが追っかけている。もふもふは白いチワワだ。草を食べたり匂いを嗅いだりしながら、車を後から追いかけている。道路を横断するときは、車の前輪の横にぴったりくっついて、一緒に渡っている。
「犬の散歩をしていたんだ」
3分ぐらい経ってわかってきた。おばあちゃんは、軽自動車にのって犬の散歩をしていた。車から犬は死角にはいってて見えない。犬は車に飼い主がいることをしってる。主が運転する車が、飼い主のように付き添って歩いていく。
コロナの影響で、犬をドローンで散歩させている動画が上がっていた。このとき、犬はどんなことを思っていたんだろう?
もし、おばあちゃんが乗らなくなって、自動運転の車でも、おばあちゃんが司令を出したなら、犬は自動運転の車を飼い主として認識するのだろうか。別に理由なんていらなくて、散歩にいける許可であれば外に出たいたけだろうか。動物と機械と人間の関係なんてちょっと素敵じゃないか。
おばあちゃんの体は自動車まで拡張し、犬は自動車をおばあちゃんと認識している。機械による人間の拡張を動物が認識しているこの事実!拡張動物現実(augmented animal reality)と勝手に命名する。
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