新シーズンに向けて、素人のオジサンがパイレーツさんについてあーだこーだ言ってみた(瑞原明奈プロ編)

はじめに

新シーズンに向け、昨シーズンの成績をもとに、ただの素人のオジサンがあーだこーだいうだけのnote第2弾です。
今回は瑞原プロを取り上げました。
成績が良すぎて何も言うことないんですけど、ちょっと頑張って捻り出しましたんで、軽く流し読みしてやってください。
データは、今回も「Mリーグ成績速報(非公式)」様およびWikipediaからの引用です。
いつもありがとうございます。

瑞原明奈プロといえば

瑞原プロといえば、「ゴリラ麻雀」の使い手として知られていますね。

...

...いや、ゴリラ麻雀とは???w

昨シーズンのデータとにらめっこしていたら、脳筋ゴリラとは程遠いくらいにひたむきで息が出来なくなるくらいに苦しい麻雀を打っておられることがわかりました。
そんな瑞原プロのお姿を、少しでも皆さんに知ってもらえたら幸いです。

昨シーズンの成績からの考察①

過去4シーズンの成績を並べてみました。
2021-2022シーズンから、「何があったの?」ってくらいに成績が向上しています。
このシーズンは文句なしのMVPを獲得し、昨シーズンもそれには及ばないまでも、最後までMVP争いを繰り広げました。
この2シーズンの差は2着回数の差ってことになるかと思います。
とはいえ連対率85%なんて数字を毎年生み出すのは不可能だと思っているので、昨シーズンは「好調の波が少し落ち着いた」とみるのが良いかなって思っています。

それでも、トップ9回、トップ率は約40%。
ラス回避率も80%を超え、非常に安定してポイントを積み上げてきたことがわかります。
これは「恵まれていた」部分が全くないわけではないんでしょうけど、それ以上に瑞原プロ自身がしっかりと打ち切った結果だと思っています。
しっかりと我慢して失点を抑え、勝負所でリスクを負って前に出る。
昨シーズンは、そんなスタイルが確立された1年だった気がします。

昨シーズンの成績からの考察②

では、細かく数字を見ていきましょう。

和了率・平均打点
和了率は平均よりも少し高め。
平均打点はほぼ選手平均と同じなので、「一般的な打点を人よりも少し多めにあがっている」ということになります。

立直率・立直成功率
こちらは揃ってほぼ平均値。
上記の打点と合わせて見ると、「立直して和了る」という部分においては一般的なMリーガーと変わらないってことになります。

では、何で和了率に差が生じているのかというと、こちら。

実は副露時の和了の多さこそ、瑞原プロの強みだと言えるんです。
和了の割合を見たとき、一般的なMリーガーの皆さんは半分くらい立直による和了なんですけど、瑞原プロは立直と副露がほとんど同じ。
立直による和了の割合は平均並みってことから考えると、和了率の上乗せ分は副露による和了によるものであるという結論に至ります。
勝手に門前高打点派みたいなイメージを持ってましたが、実際は仕掛けの精度も高い器用な選手であることがわかりました。
とはいえ、そこまで和了率に大きく影響しているわけではないので、ある程度安全を意識しながらってことかなと思います。

放銃率・平均放銃点
この2項目は揃って平均より上。
めちゃくちゃ上位ってわけじゃないけど、それでも「無駄な放銃はしない」「相手が高そうなときは無理しない」って打ち方を徹底されてるように見えますね。

流局時聴牌率
これも平均より上。
最後まで諦めず、少しでも加点しようとする姿勢が、この項目から読み取れるかなって思います。

考察まとめ

ちょくちょくSNSで「運が良い」とか何とか書かれているのを目にします。
実際のデータはこんなもんです。
平均より大きく上の数字なんて全然ない人です。
平均より少しだけ良い程度の数字の人が、とんでもなく大きなプラスを持って帰ってきてくれてるんです。
それって、シンプルに本人の努力じゃないですか。

みんなと同じくらいの立直のチャンスをもらって、みんなと同じくらいの確率であがって、みんなと同じくらいの加点をしてるんです。
それでは勝てないから、仕掛けてポイントを上乗せして。
さらにはポイントを減らさないように、人よりも慎重に放銃を避けて。
その結果が、上記の成績なんです。

何か、アクションRPGとかで大した装備とかじゃないままボス戦に挑んでるみたいな気持ちですよね。
高火力な武器も持ってなくて。
場を惑わすような魔法もなくて。
一撃食らうと致命傷になりかねない攻撃を、胃がキリキリしながらかわし続けて。
できることをやり切って、それでやっと手にした270.3pなんです。

ご本人はもっと楽な展開で勝ちたいと仰ってましたけど、僕はこのスタイルで闘う瑞原プロが好きです。

さいごに

データを見たとき、「すごいバランスの上に立ってるな」って思いました。
攻撃面に重心を置くと失点が増えそうだし、もう少し守備意識を高めたらポイントを稼げなくなりそうだし。
本当に絶妙なバランスで勝ってる人だなって。
だから、下手にバランスを崩すことなく、新シーズンもこれまでと同様に、粘り強く勝ち切ってもらいたいと思います。
そして、また満面の笑みでのインタビューを見せてもらいたいと思っています。

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