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雑感#14 ウィズコロナの世界②~リモートワークは進むのか~

ウィズコロナ、アフターコロナの世界では、リモートワークが進むだろうと予測されている一方で、そんなに変わるものだろうか疑問もある。

リモートワークやフレックスを進めるにも、設備も必要だし、機器を使いこなすリテラシーも必要、そして新しくなった体制に合わせてマネジメントの方法も変えなければならない。

今までやっていたことをそのまま在宅でできるかというとそうでもない。細かい課題はたくさん出てくる。

この議論をする時に、こんなマトリクスで考えたほうが自社に落とし込みやすいのではないかと考えた。

自社の場合は完全に右下の“地方の中小企業”に入る。地方の中小企業がリモートワークを始めようとして有名企業の事例を参考にしても、まったく役に立たないことが多い。

なぜかというと、そもそも持っている資源が違いすぎる。
巨額のキャッシュ、豊富な設備、多くの優秀な人材。どれもが中小企業には足りない。

リモートワークを進めようと思っても、ITリテラシーが高い人もいなければ、マネジメントできる人材もいない。

中小企業というのはだいたい社長以外全員プレイヤー、もしくは社長含めて全員プレイヤーということが多く、経営やマネジメントに特化した人はいないし、そういう人材を雇用するほど金に余裕がない。

オンライン化の時代がやってくると言っても、「それは大都市の有名企業だけの話」という気がしてならない。

日本の労働者の7割は中小企業に勤めている。3割の変化を切り取ってあたかも日本全部がそうなっていくというのは少し考えにくい。

せいぜい今まで一同に集まっていた会議やミーティングがオンラインビデオ会議になるくらいではないだろうか。

実際、フレックスとリモートワークを会社に導入した時もけっこう大変だった。こんな苦労するくらいなら今までどおりでいいやと思うくらいだったが、それでも手にしたい在りたい姿があったから前に進めていけた。

トップの強い動機がなければオンライン化は進まない。しかしトップがITに疎ければ、変えようなんて思わないだろう。

ただ、やはり時代の流れには逆らえない。

これから活躍する若い人たちは、どこまでオンライン化が進んでいる企業なのかは就職する上で重要なところでもあるだろう。

堅実な経営で利益剰余金を積み上げていたり、今後も成長していこうという気概のある中小企業は迷わず、オンライン化(業務を選んだうえで)していったほうが良さそう。

しかし斜陽産業や自転車操業している場合は、大変革をするか、そうでなければ急速に淘汰されていくのかもしれないな。

介護サービスの会社を経営しながら、経営学を学ぶため大学院に通っています。起業前の13年間は特養で働いていました。介護現場と経営と経営学、時々雑感を書いています。記事は無料ですがサポートは大歓迎です(^^)/