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写真のセンスを磨きたいならPモードを使おう。

みなさんこんにちは。わたなべりょう です。
いつも動画をご視聴いただきましてありがとうございます。
今日のテーマは「写真のセンスを磨きたいならPモードを使おう。」というテーマで実際に私がPモードで撮った写真を紹介しながら、お話をしてみたいと思います!!

(なぜPモードでセンスが磨けるの?)
結論、Pモードは、被写体、光の観察に集中でき、カメラ操作よりも「写真を撮ること」に集中できるからです。レンズ次第では、Pモードでもこんな感じに、ぼかしたり、シャープにしたり、露出補正をすれば明るく撮ったり暗く撮ったりもできます。ということで、Pモードはカメラの仕組みはまだあまりわからないけど、スナップや人物をいい感じに撮ってみたい人とか、写真歴は長いんだけど、イマイチパッとした写真が撮れないんだよな・・・と悩んでいる方には、「写真のセンス」を磨くためにとてもオススメのモードなのです。

(Pモードって何?)
Pモードって、「絞りとSSの組み合わせをカメラが自動的に決めてくれる」「プログラムオート」というモードです。で、こう言ってしまうと「カメラの仕組みがわかっていない初心者向けのモード」っていう風に思う方が少なからずいますが、私はこれはもう真っ向否定したいです。Pモードは初心者だけのものじゃないです。実際、私もよく使います。この機会にそうじゃないって覚えてください。

(Pモードでボカすには?)
カメラを学びたての人は「ボカすにはF値を小さくするんだ!」と意気揚々としてとりあえずAモードで解放F値!みたいになる人も多いのですが、実際それももちろん間違いではありませんが「撮影距離と焦点距離によるボケ感」という要素を忘れてはいけません。実はこの距離によるボケ感で写真の印象が大きく変わるからです。
つまり、「望遠レンズにして近づいていればF値は多少大きくてもボケる」ということです。逆にいうとある程度距離をとって広角側にすれば解放F値でもシャープにピントが合います。これはつまり、細かな設定の操作を覚えることではなく「足で撮る」という感覚です。これを感覚的に覚えることこそが「写真のセンスアップ」に繋がるのではないかと思っています。


(Pモードでも露出補正で明るさを変えられる)
Pモードは「プログラムオート」という名前が付いていますが、「露出補正」は可能です。ニコンのカメラはどの機種もほぼシャッターボタンの右横に「露出補正ボタン」が配置してあり、露出が変わったと思ったら直感的に露出を変える操作ができるので、明るさを変えながら撮ることができます。
逆にいうとカメラで気を遣う操作は露出補正くらいです。でもそれすらRAWで撮影していれば、多少ズレても問題ないので、大まかにしか私は設定していません。


(設定はカメラに任せて、構図を探すのに徹する)
構図が変わると写真の雰囲気は全く別物になります。この写真たち、全てPモードで撮影しています。これは、自分が撮る位置や、撮る姿勢を変えたり、被写体の状態を伺いながらやってもらうことを変えながら撮っています。こういう写真は「自分が立って移動して、周りを観察している」からできたのであって、「カメラの設定」だけではこのような変化のある撮影は絶対にできないんですよね。もしAモードやMモードを使っていたら、カメラの設定を考える時間が必要になります。でもPモードではそれがない分、被写体の方のに集中できるのです。これは実はかなり大きい。

(写真を撮るときに何を意識している?)
撮影中、自分の意識を「どこに向けて写真を撮っているか」って意識したことありますか?私は写真を撮るって「自分の周りの世界から、素敵なもの・美しいもの・魅力的なものを探して切り取る」ことだと思っているんですね。この「探す」っていうプロセスが、私の中では一番楽しい。特に、「バランスよく美しく」「いい表情が切り出せた」と思う時が一番嬉しいです。
これは私がずっと長い間「ストックフォト」を撮ってきたからなのかもしれないです。ストックフォトでは1シーンでも購入者の方のニーズに合うように、いろんな構図で撮っておいたほうが有利です。なので風景でも、ポートレートでも、食べ物でも。1つだけのベストショットを粘って撮るより、なるべく多くを撮って試しておきたいという基本スタンスがあるんです。少し動いてみたらどうなるか、画角を変えたらどうなるかっていうのを、ちょっとずつ動いたり動かしたりレンズを変えたりしながら試す。そうやって色々試していると結果的に色々な美しい表情を残すことができるし、気に入らないカットがあれば「あーこれはこういう理由でいまいちな写真になっちゃったな」という自分の経験値になるので、それも次に繋げることができるんです。


(カメラの知識だけでは、センスのある写真は撮れない。)
正直、すごくカメラの知識があるのに、そして機材も良いものを持っているのに、写真のセンスがないな〜という人がいます。こういう人はおそらくなのですが、カメラの方にばかり目が行き、被写体を本当の意味で観察していないんだと思います。だから、あえてそういう「マニュアル以外は悪」と思っている人にこそ、あえてPモードを試してみてもらいたいですね(笑)まぁいいじゃないですか、そもそもカメラにPモードというモードが付いているんだから、それを使うのも別に悪いことでもかっこ悪いことでも全くないです。Pモードを使ってみて、カメラの設定は後回しにして、被写体を本当に観察する。自分が動く。そういう感覚を身につけていってほしいと思います。もし、それを今まで意識していない人が、そういう意識を持って写真を撮るようになったら、かなり変わるんじゃないかなって思います。もちろんMモードで撮ることがまだ理論上よくわからないという理由でPモードを使うのも私は全然ありだと思っています。以外とそうやってPモードばっかりで撮っちゃう人が、サッとセンスの良い写真が撮れるようになっちゃったりすることもあるんですよね実際・・・!
実際私も最初はMモードで撮る意味合いとか、今でこそ(この辺の)動画で偉そうに説明していますがwこれを本当に正しく理解するのに、だいぶ時間がかかりました。でも、そのよく分かっていない間も、それなりに写真は撮れていたし、何より写真を撮ることがずっと楽しかったんですよね。まぁその時代の写真は、今見たらひどいクオリティだとは思いますが・・・w


(意図がある撮影は例外)
スローシャッターでの水の動きを表現したり、すごく被写界深度を浅くしてソフトな写真を撮りたいのように、設定にこだわった絵作りをしたい人は、Pモードでは表現しきれないことももちろん沢山あります。なのでそういう人はMとか、Sとか、Aとかを自分の表現したいものによって選んでもらう必要があります。そういう場合はPモードを使うのはお勧めできません。
でも、写真というのは必ずしもこのような「特にカメラの設定が非常に重要な表現」だけが良いものとは限らないですよね。この辺りは本当に個人的な「写真で何を表したいか」がテーマなので人によってかなり違う部分です。私は、「写真の設定にこだわった表現」よりも、「被写体の魅力を探す表現」が好きなので、特にPモードが良いなと思っているタイプです。なので、自分に合うやり方を、みんなが探してみてもらえればと思います。
今回の話は、カメラの使い方は分かっているはずなのにイマイチ写真が上達しないとか、とりあえず仕組みはわからないけど楽しく写真を撮ってみたいと思っている方に参考になれば嬉しいなと思います。



(まとめ)
ということで、今回は写真のセンスを磨きたいならPモードを使おうよ!っていうことでお話をしてみました。まぁ撮りたい写真が撮れれば結局のところ何モードを使っても問題ないのですが、結構Pモードを使っているのは初心者だけだと思っている方が多かったりするので、その辺の誤解も払拭できたらいいなと思ってこの動画を撮ってみました!

ありがとうございました!!!!!


もしサポートいただいたらいつも他人に譲ってしまう傾向のある心やさしい旦那さまと、彼の大好きなカニを食べに行きたいです。応援よろしくお願いします。