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名作「白夜」をざっくりコミカルに解説したら、結局可哀想だった件。

 
ドストエフスキーを
29年生きてきて初めて読んだ。
その名前からしていかにも文豪感!があるため、
読まず嫌いになってしまう方も多かろう。
僕もそのひとり。

そもそも代表作が「罪と罰」って、
救いようがないやん。
あんな分厚くてどうすんの?
もっと省略できんの?

なので、
とりあえず短そうなものから手を付けてみた。

舞台はロシアの日が沈まない町
サンプトペテルブルグ。

舌噛みそう。

孤独過ぎて自分の妄想世界を確立し始めた青年が、ある夜、川のたもとでおろおろ泣いているべっぴんさんを発見!


「声かけたいなー、でもなー、どうしよっかなー」と、自信なく迷い続けていると、
神のご加護が!

「おらおら、そこのねーちゃん!今晩俺と※〒○△◇♂しないか?あーん?」

とは言わないまでも、
彼女が変な酔っ払いにからまれ始めたのだ。

「これはいかん!助けねば!!」


と立ち所に彼女のもとに駆けつけ、
酔っ払いを

「よいちょまるよいちょ!」

と川の中へ投げ落とす。

うそ。追い払うだけ。 

そうして見事に彼女に接近すると、
彼女もかなり運命的な予感を感じたようで、
翌日再び会うことに。

やったね。

そして翌日、脈ありのサインを感じた青年が
ウキウキしながら約束の場所へ行くと
愛しの彼女が。

彼女の名は「ナースチェンカ」。


運命的な出会いを感じたことで、
お互いがどんなに孤独な人生を送ってきたかを、
それはそれはエモく語り合う。

話によると、
彼女は目の見えない祖母と同居中で、
祖母はナースチェンカを心配するあまり、
日頃は自分の洋服と彼女の洋服をピンで留めて
離れないようにしているとのこと。

これはワイドショーがざわつく!!



どこにも行けないナースチェンカ。

しかしある時、
祖母が貸している持ち家に
若い男が引っ越してくることに!


キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!


彼は不自由な彼女を思って、
本を貸したり、
祖母と一緒にオペラに誘ったりと
イケメンな行動をとってくる。
当然ナースチェンカもフォーリン・ラブ!

しかし、
徐々に会うことも少なくなり、
結局彼は仕事が終わって、モスクワに引っ越すことになってしまった。


(╭☞•́ •̀)╭☞からの〜?


人生で初めて思いを寄せていた男性が
旅立ってしまうことに、いても立ってもいられなくなったナースチェンカは

彼が出立する前の晩、なんと駆け落ちの準備をして彼の部屋に飛び込んだのだ!

なかなか重いぜ。

しかし、
財力のない男は彼女を連れ出しても
幸せにできる自信がない。


だから

「優しい可愛いナースチェンカ!一年後僕がモスクワから帰ってきたら結婚しよう!」

みたいな感じの約束をして、彼は旅立ってしまう。

しかし、
一年経っても彼は帰ってこず、
途方に暮れていたナースチェンカの元に、
青年が現れたということだった。

おいおい約束がちげーよ。

だがしかし、
そのお陰で二人は巡り会えたのだから、
約束を忘れるような男はさっさと捨てて、
ピリオドの向こうへ行こうではないか!

ナースチェンカよ!

と、読んでる俺が気炎を上げたところで、
なんと彼女はすっぽかし男との約束を
まだ諦められないと言うではないか!


しかも青年のことは愛しているけど、
それは人として愛しているのであって、
恋人は別。という、まさかの公開処刑。

これはこれは。

とんだお嬢と巡り会っちまったものだぜ。

旦那。運が悪かったな。

残酷すぎる言葉に
天国から地獄へ突き落とされた青年は、
やりきれない思いを抱えたまま一人立ち去る。

と、思いきや

「彼がその約束を憶えているか確かめよう!」

と粘り始める。

こうなったら気張れ!チェストーー!!!

だがしかし、
手紙を送っても返事が来ることはなく、
ナースチェンカも意気消沈。

そして、
妥協とも思えるほど都合よく青年のことが好きになり始める。

おおこれでやっと相通じるのか?てか、青年はそれで満足なのか?ぶっちゃけ女見る目ないぞ!

青年とナースチェンカの愛の行方はこのあと怒涛の展開に!

みたいな話でした。

まぁ、
文学的な予備知識とか
読み込み方とかで
話は全然変わってくるのですが、
ざっくり言えばこんな感じです。

ご興味のある方は是非。

※誇張表現が多々あることはご了承ください。

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