クラウドソーシングを活用して業務の分散化でコストカットを!

様々な業態でサブスクリプション化の波が押し寄せている。

月々定額で使用できることで、使用料を払って利用するという概念は、物販をサービス業化することとなり、消費者は後々の処分等の心配をすることなく、商品の利用が可能となる。

最も初期には自家用車、社用車のリースサービスに始まり、最新トレンドは良品計画が打ち出したホームオフィスのサブスクリプションサービスだ。

https://ampmedia.jp/2020/07/09/mujirushi-3/

新型コロナウイルスによるニューノーマルな生活様式が一般化し、在宅ワークが標準化する中、新たなサービスの提供が始まった。従来より、事務機器のリース等もあったが、一歩進んで、オフィスワーク用品のセットリース事業を開始した。すでにクラウドワーク事業も進み、個人事業のフリーランス化も進んできたが、これらサブクスリプション事業はさらに市場を拡大することが予想される。

都市部ではコロナ禍の第二波、第三波に備え、リモートワーク可能な業種や企業は、よりリスク回避のための就労形態を模索している。と、同時に企業内の業務のサブスクリプション化に着手するだろう。

実際、クラウドソーシングを行う派遣業者に登録して副業としてのライティング、プログラミング、デザイニングを行っている人は、かなりの数にのぼる。

今後もその人数は増大するであろうし、企業は従業員を確保するよりも安価にまた必要に応じて必要な人材を登用できることで、返ってコストカットが可能となる。登録者数が多いということは、それだけの需要があるということだ。

それらクラウドソーシング市場は、従来の情報を取り扱う人材から、現在はその中身も多岐にわたっており、企業が欲しい人材はそれらの情報を活用し、即戦力人材のマネジメントが出来る人員だ。

クラウドソーシングは広義のサブスクリプションビジネスなので、その意味で、働き手が自分の能力に応じた営業活動を行えるようになるだろう。

今や20兆円市場にまで膨れ上がったフリーランス全体の市場であるが、中でも副業は8兆円市場だ。

実態としてそれらの市場が存在している以上、そこに着目できる企業は、時代の波を捉えることが容易になるだろう。

つまり、自社で行うべきはそのマネジメントのみということであり、製造業と言えど、自社の技術を活用してどのように市場拡大を行っていけるか?は、これらフリーランス人材の活用にかかっていると言っても良い。

また、リモートワークが拡がれば、自社内のベンチャー化も加速することが考えられる。

今後、さらに拡大するフリーランス市場の中でも、特に業務のサブスクリプション化を進めるべきは、営業活動の分野だと筆者は見ている。

営業のスペシャリストは、概ね自分の顧客情報、各業種業態の市場情報を持っている。良い製品を製造することが出来る、或いは独自の自社ブランドや自社の独自技術を持っている企業ほど、営業活動が弱い場合が多い。

ここに、営業のスペシャリストの積極登用で、市場占有率を高める必要があるだろう。

日本は、中小零細が前企業の99%を占めている。むしろ、日本のGDPの殆どは、それら中小零細によって支えられている。だからこそ、それらの企業は、社内にスペシャリスト集団を抱えるリスクを持たず、専門分野へのアウトソーシング化を推し進め、技術開発等に注力すれば良い。

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